自分を愛するために

カウンセリングアドバイザー
長年心理カウンセリングで色々な悩みを聞いていると、悩みの中で「自分を好きになれない」ことが発端となって生まれる悩みがいかに多いかがわかってきます。

「自分を好きになること」「自分を愛すること」は、幸せな人生を送るためのベースなのです。
心理学ではこれを自己肯定感と呼んでいますが、自己肯定感は人生という海を旅する船のようなものなので、

「船が大きいと、嵐のときも安心、なぎの時をたのしむ余裕、余力が残る」
「船が小さい(ない)と沈まないために耐えるだけで精いっぱい。なぎの時も疲れ果てている」

ということになります。

つまり自己肯定感を持つことは人生という海を、どんな時も余裕を持って旅するためには、とても重要なことなのです。

安心・好意的な女性

失敗の原因

自己肯定感を持てない人の多くは「何かを成し遂げること」「良い結果を得ること」「特別な才能を身に付けること」など、様々な方法で自己肯定感を手にしようと頑張って、その多くは失敗に終わってしまいます。

自己肯定感を持つための様々なチャレンジが、失敗に終わってしまうことが多い大きな原因に「自分を大切に扱わない」という事があります。
なぜなら大切に扱うことによって「愛情が生まれ、育まれる」からです。

こんな経験はありませんか?
他人から見れば「どうでも良いもの」でも、「大切な人からもらったから」「素敵な思い出が詰まっているから」などの理由から、大切に扱っている物は持っていませんか?

もちろんそれを大切にし始めた特別な理由はあるでしょう。
どんなきっかけであっても「長年大切に扱ってきたもの」を手放すことはなかなかできないものです。長年住んでいた家、ずっと使っていたカバン・・きっかけはどうであれ大切に扱ったものには「愛情が生まれ、育っている」のです。

頑張る前にすること

OK

しかし自己肯定感を持つためのチャレンジの多くが、自分に鞭打ってヘトヘトになるまで頑張って、結果的に自分を粗末に扱うことになってしまう事が多いのです。
自分を大切に扱うことは自分を愛するための基本的な行為です。

  • 食事をゆっくり味わう
  • ゆったりとお風呂に入る
  • 疲れたらマッサージに行く
  • 体に良い習慣を持っている
  • ワクワクドキドキ楽しい時間をできるだけ多く過ごす
  • 大切な人と過ごす etc

生き物として、人として心と体の健康に役立つ習慣を持っていますか?

大切な人と付き合うように

また、うまくいかない時に自分を罵倒していませんか?
大切な人が言うことを聞いてくれない時、相手を罵倒しても「不仲」になるだけで良い結果は生まれません。

何をどうすればより良くなるのかを話し合って、改善ができれば良いのです。「うまくいかない自分」を罵倒するのはやめておきましょう。
大切な物を扱うように、大切な人と過ごす時のように、自分を大切に扱いましょう

自分を大切に扱うことで、自分を愛するための基盤が生まれます。
もし、これまでたくさん頑張って来たのに上手に自分を愛せないなら、「自分を大切に扱う」ところから始めてみましょう。

ひたすら頑張って来たこれまでとは、異なる素晴らしい結果が手に入るはずです。