カウンセリングについて

様々な目標

自分にとっての良いことって?

一口に目標といってもどんな側面から見るかによって、その内容は変わってきます。
今回は目標を「生き物としての目標」、「人間としての目標」「立場による目標」という3つの側面から考えてみましょう。

人間は人間であるまえに「生き物」です。
生き物は遺伝子に刷り込まれた強固な目標を持っています。

それは「より良い状態で生き残り、強い遺伝子を残すこと」です。
そして、この目標は人間の遺伝子にも組み込まれています。

次に人間という側面からみた目標もあります。
夢や希望を叶えたり、理想の状態に近づくことです。

生まれた時からその目標はスタートしています。

笑顔の子供達

そして、自分が所属するグループにおける「立場」という側面からみた目標も生まれます。
会社員であれば「会社の役に立つこと」といったところでしょうか?

「③立場による目標」→「②人間としての目標」→「①生き物としての目標」が綺麗につながり、活き活きと快適な暮らしができて入れば最高です。

しかし、③の目標が②や①と矛盾してしまうことが少なくありません。
ここに苦悩が生まれます。

目標の一貫性

どうしたらいいの?

会社の売り上げを上げるために行き過ぎた宣伝をしたり、嘘をついてしまうと、自分を愛し、敬意を持って生きることができなくなってしまいます。
それでは到底理想の自分に近づくことはできません。

人間としての夢を叶えるために働き続け、体を壊したり家族(種をつなぐ)をないがしろにしては、より良い状態で生き残り、種をつないでいくことはできません。

それでは、こうした矛盾が発生してしまったらどうしたら良いのでしょうか?
生きていくために②、③を犠牲にすることも少なくないでしょう。

ですから、矛盾が生じたらそれを受け入れながら、それ最小限になるような工夫や対策が必要になってきます。

頑張れ自分

対策を取りましょう

例えば働き過ぎたら(②、③)意識的に休息をとったり栄養のあるものを食べたり、睡眠の質を上げるために寝具を買い替えたりすることができるでしょう。

会社の指示に従ったことで自分が嫌いになりそうだったら(③)、慈善活動をしてみる、誰かに親切にしてみるといったことができるかもしれません。

大切なことは①、②、③の目標の間に一貫性が保てているかをチェックする習慣を持つことです。

様々な条件でいつも③→②→①の一貫性が保てるわけではありません。
しかし、一貫性のチェックを行う習慣を持つことで、矛盾が生じたら、効果的にそれが最小限になるような工夫や対策をとることができるのです。

「最近生きづらいなぁ」「最近楽しくないなぁ」と感じていたら、③→②→①の目標に矛盾が起こっているかもしれません。
一貫性のチェックを行って、必要なら工夫して対策をとってみましょう。
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