価値あるもの
人生をより豊かで素晴らしいものにする上で、とても重要なことの1つに「自分にとって価値あるもの」を知り、それを手に入れるための行動を起こすことです。
とても簡単そうに感じるかもしれません。
しかし、これが意外と難しいのです。なぜなら、「自分にとって価値あるもの」がわからなくなってしまうことが多いからです。
- 人間にとって価値あるものが個人の個性によって異なること
人は他人と同じものを求めることで安心しようとするものです。 - 幼い頃から他者(親、学校、社会など)から自分に似合わない価値を押し付けられていること
自分に合わない価値を自分にとって価値あるものだと信じ込んでしまうと、いくら頑張っても心が不安定になってしまいます。
が原因です。
もちろん人間として共通の価値あるものも沢山あります。
しかし、人生をかけて大切にしたい、あるいは手に入れたいほどの価値あるものは個人によって大きく異なります。
どれだけ美しいドレスも筋肉隆々の男性とっては価値がないのと同じです。
また、自分にとって価値あるものと考えていることが、実は幼い頃から繰り返し教えられた他者にとっての価値あるもので、実際は自分にとって価値がないものであることも少なくないのです。
例えば、幼い時から「一番にならなきゃ意味がない」と親から教えられてきて、いつも頑張って勉強でもスポーツでも一番を取り続けているのに心が満たされないといったこともあります。
一番を取ったときは嬉しいのになぜか満足できない。
いつも焦って、不安でしょうがない・・なんていう場合は、自分にとって本当に価値あるものは親や友人と時間を共有することかもしれません。
また、男性として生まれて来たのに、性の対象として女性ではなく男性を意識してしまったり、女性らしい装いや嗜みに強い衝動を感じていたとします。
彼の両親が「男は男らしく生きるべきだ」と考え、それを全うすることが自分の幸せだと考え、自分の欲求を否定します。
きっとその男性の人生は苦しみに満ちたものになるでしょう。
様々な理由から「自分にとって価値あるものに気づけない」、あるいは「自分にとって価値あるものを心の奥底にしまい込んでしまう」ことで、「自分にとって価値あるもの」のために人生の時間と持てるエネルギーを使うことができなくなってしまうのです。
しかし、人生をより豊かで素晴らしいものにするためには、それに気づき、そのために時間を、持てるエネルギーを使う必要があります。
- 肉体的、あるいは精神的に苦しい状況でも、取り組みたいと思えることはありますか?
- 時間やお金、コストを支払って失敗しても(手に入らなくても)満足できることはありますか?
- それをしていれば、心が満たされることはありますか?
- その人といれば、心が満たされる人はいますか?
- 他者から認められなくても、それをすることで満足できることはありますか?
自分にとって価値あるものとは、
- それをすることで心身の状態かより良くなるもの
- それをすることがより良い状態で生きていくことに役立つもの
です。
もし、頑張っているのにA、Bが叶わないなら、自分にとって価値あるものを見失っているのかもしれません。
一度立ち止まって自分にとって価値あるものを見直してみましょう。
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