ネガティブな感情とうまく付き合おう

心理カウンセラーひでさん

できれば痛みを感じたくないと思う人がほとんどでしょう。
しかし、あなたは「全く痛みを感じない体」になりたいでしょうか?

もし痛みを感じなくなってしまったら、ケガ故障や病気などの体のトラブルに気づくことができなくなってしまいます。
多くの人が感じたくない「痛みをなくす」ことは「命をなくす」ことにつながっているのです。

同じように後悔、自責、緊張、不安などネガティブな感情を感じたくないと思う人は多いでしょう。
しかしネガティブな感情がなければ、人は自分や状況を変えようとしたり、対策を考えたりしなくなってしまいます。

ネガティブな感情は痛みと同じように必要です。
ネガティブな感情は対策をたて、人を自分を守ったり進歩させるために必要なのです。
つまり「ネガティブな感情をなくす」ということは、自分を「守れなく」なったり「進歩する機会をなくす」ことにつながってしまうのです。

閃く男性

痛みが手当が必要な場所を知らせるための体を守るためのお知らせ機能であるように、ネガティブな感情は対策が必要なことを知らせ、自分を守り、そして進歩させるためのお知らせ機能なのです。
あなたは痛みの意味を考えるはずです。
「どこが痛いのか?」「どうして痛いのか?」「どうすれば痛みを和らげることができるのか?」・・痛みが送るメッセージに耳を傾け、必要な対処をすることで体の健康を維持することができるのです。

同様に「なぜ辛いのか?」「どうして辛いのか?」「どうすれば辛さを和らげることができるのか?」・・辛さ(ネガティブな感情)のメッセージに耳を傾け、必要な対策を立てることで、安全で進歩ある人生を歩むことができるのです。
ネガティブな感情を感じたら、その声に耳を傾け、そのメッセージを聞き取りましょう。そしてどんな対策をとったら自分を守り、進歩させることにつながるかを考え、それを実行しましょう。
反対に対策を考え出したらネガティブな感情は、もう必要ないのです。

必要以上に長くネガティブな感情を感じ続けてしまうと、健康を害し、人生を台無しにしてしまうことにつながります。
対策をたてても、その感情が続いてしまうなら、それはあなたのストレス解消能力が低かったり、ポジティブな感情を感じる感覚が弱かったり・・何か原因があるはずです。必要があれば心理カウンセラーなどの専門家に相談して、ネガティブな感情を必要以上に長く感じてしまう状態を改善する取り組みを行なって行きましょう。