ノンバーバル3つのF

カウンセリングアドバイザー

第三の防衛策-戦う反応(ファイト)

殴り合いのケンカをするような場面は滅多にありませんが、戦うという行為は人間の大脳辺縁系(第一信号系)に受け継がれている防衛策ひとつです。
暴力という手段を使う傾向は人によって異なりますが、殴る、蹴る、噛むなどの方法が大脳辺縁系の中に埋め込まれています。

また暴力を使わなくても、姿勢、目つき、相手への接近などの方法で、その攻撃性を示します。
つまり暴力を用いなくても戦いの反応が起こっているのです。
微細な行動や仕草で相手の戦いの意思を見抜くことができるということです。

  • 自分のパーソナルスペースを侵されると、大脳辺縁系での防衛反応が起こります。

戦う反応との関わり方

喧嘩する男女

目的を達成する手段として言葉や体を使った攻撃をしないようにしましょう。
戦う反応は自分を脅かす脅威に対抗する最終手段なので、固まる反応でも逃げる反応でも自分を守れない時に発動するものです。

こうした最終防衛策は可能な限り使わない方が現代で暮らすためには「生きやすさ」につながります。
戦う反応に出た時は本能に飲み込まれて目の前の差し追った状況について適切な判断ができなくなっています。
人間的、効果的な思考を低下させてしまうのです。

大脳辺縁系(第一信号系)に大脳新皮質(第二信号系)に乗っ取られてしまうため、人間的ば振る舞いができなくなってしまうのです。

戦う反応を学ぶ意味

戦いに関するノンバーバル行動を学ぶことで、相手の言動から自分を攻撃的な心の状態を読みとり、戦うという防衛本能の発動を事前に封じ込めることに役立ちます。