4つの部位をチェックしよう
会話している時相手のなだめ行動を発見できるようになると、相手がストレスを感じたり、不快になった時にすぐに気づくことができるようになります。
そうした気持ちの変化と話の内容や展開、言葉、立場や態度などを結びつけて考えることができるようになると、相手の気持ちや本当に感じていることについて、より深く、正確に気づくことができるようになっていきます。
それができるようになるためには、まず相手に興味を持ってしっかりと観察することが大切ですが、観察する時は特に頭、肩、膝、爪先の4つの部位に注意して観察してみてください。
- 普段はどんな状態なのか?
- どんな動きや変化があるか?
を、注意深く観察してください。
まずは、相手がストレスを感じていない普段のノンバーバルを観察して、その人のノンバーバルの基準を理解しましょう。
そして、そして、会話中はその基準からの変化を探すようにしましょう。
また、体のどの部分でなだめ行動をしているかには注目しましょう。
ストレスが大きいほど顔や首に触れる動作が増える傾向がありますので、なだめ行動をどの部位でするかに注意することは重要です。
部位 |
チェックポイント |
変化する理由 |
頭 |
頭の傾き |
何かに関心もった瞬間角度が変わることがあります |
額のシワの数 |
額のシワが増えた時は怒ったり緊張したりしているかもりれません | |
鼻のシワ |
鼻にシワが寄ったら機嫌が悪くなったのかもしれません
鼻にシワを寄せるのは、その攻撃に負けないぞという意思表示です |
|
眉の状態 |
高い位置になってると何かに興味を持ったり、驚いているかもしれません
眉間にシワが寄っていたら、怒っているか、特に何かに集中しているのかもしれません |
|
アイコンタクトの長さ |
アイコンタクトの長さが変化する時は不安を感じたり、何かに興味を持っているのかもしれません | |
目の動き |
突然目をそらし始めた時は、そのキッカケに関連することから不安を感じたり、それに関連することで隠し事をしているかもしれません | |
唇の状態と形 |
上唇が見えなくなったら、気分を害して怒っているかもしれません
尖らせたり、すぼませた時は、キッカケになったことについて考え事をしはじめたか、キッカケになったことに不満をもっているのかもしれません |
|
肩 |
体の角度 |
急に前かがみになったら、不機嫌になったか、興味をなくしたのかもしれません。 |
体に触れる 腕組み |
体に触れる回数が増え始めたら、緊張や不安を感じているのかもしれません。 | |
背筋 |
急に背筋を伸ばした時は、緊張し始めたり、何か気がかりなことを思いついたり、怖がっているのかもしれません | |
両肩の向き |
相手の両肩が急に自分と違う方向へ向き始めたら、そのキッカケになったことに不満を感じていたり、機嫌が悪くなったのかもしれません。 | |
ヘソや股間の向き |
上半身を別の人へ傾けていたら、その人に関心があるのかもしれません。
後方へ傾けていたり、扉の方に向いている時は、その場を離れたいのかもしれません |
|
膝 |
座り方 |
膝が前方に出ていたり、脚に力が入って体が浮いていたりしたら、早く帰りたいのかもしれません |
爪先 ・ 脚 |
椅子の足と足首の位置関係 |
足を椅子の下にひっこめている時は、頑なな気分になっていたり、他の人と関わりたくないのかもしれません
足を椅子の脚に巻き付けていたら、気持ちや思いを抑え込もうとしているか、とても退屈なのかもしれません。 |
脚の動き |
貧乏ゆすりをしたり、足を組んだりほどいたり、極端に体を動かしはじめたら緊張し始めたのかもしれません | |
両足首 |
両足の足首を絡ませ始めたら、自信をなしたり、落ち込んだり、話したくないと感じたり、逃げ出したいと考えているのかもしれません | |
両足首のつま先 |
内側に向き合いはじめたら、不快になっていたり、落ち着かない気分になっているのかもしれません |
1つのノンバーバルから幾つもの心理状態を推測することができますし、同じ変化でも人や状況によって別の解釈をすることができます。
何かのノンバーバルをしたからこう考えている、こう感じている決めつけてはいけません。
相手を理解するため機械的にノンバーバルを判断するのではなく、相手の事を良く知って、それを考慮に入れて判断する必要があるのです。