ステップ1-2:対象者の「普通の状態」把握する2
対象者の基準になるノンバーバルを把握しておきましょう。
相手のノンバーバルの基準を把握するためには、その人を普段から丁寧に観察して、どんなノンバーバルがその人の印象を決めているのかを知っておきましょう。
- 顔の表情
- 座り方
- 手や足の位置
- 姿勢
- 頭の傾け方
- バッグなどの持ち物の置き場所
- バッグなどの持ち物の持ち方 など
様々なことを丁寧に観察しておきましょう。
例)
ストレスを感じていない時の顔:目がリラックスしている。唇が柔らかそうに見える。
ストレスを感じているときの顔:口びるに力が入ってが歪んでいる。眉が寄って額にしわができる。
いつもの状態をよく観察して把握しておくことで、いつもと違うことに気づくことができるようになります。
基準になるノンバーバルを把握していると、その基準からはみ出したノンバーバルをみつけられるからです。
初めて会う人は、初めの瞬間から観察を始め、その人の基準を見極めていきましょう。
観察のトレーニングを続けることで、初めてあった相手の「基準」を短時間で把握できるようなっていきます。
もっとも気をつけなければならないことは
- 眉を細めたから・・・
- 胸を触ったから・・・
- 眉間にしわがよったから・・
など一つのノンバーバルをみつけて、「~したから、~だ」と決めつけないことです。
対象者の普段のノンバーバルの状態を把握したうえで、その基準からはみ出したノンバーバルを見つけて判断するようにしましょう。
また、観察はさりげなく行うようにしましょう。
相手をジッと見つめたりすると、相手を緊張させたり、警戒させたり、不機嫌にさせてしまって、普段のノンバーバルを観察できなくなってしまうからです。
ノンバーバルの観察を行うときは、観察していることを相手に気付かれないようにさりげなく行うようにしてください。