なだめ行動

カウンセリングアドバイザー

防御反応(固まる逃げる戦う)が必要な状況の後、人は必ず「なだめ行動」をします。
なだめ行動とは危険や不快な出来事の後、気持ちを静めるための行動だからです。
自分の心身の状態を通常に戻すきっかけとして行うのです。

反対に言えば、相手を観察してなだめ行動を見つけることができれば、相手の心の中に起こった、怒り、不快、緊張などの感情に気づくことができるようになり、その気持ちが強くなる前に労うことができるようになります。

不必要なトラブルを予防することにつながりますし、ひいては相手の考えや価値観を上手に理解し、良好な人間関係を構築することにもつながります。

「自分で抱きしめる」なだめ行動

自分を抱きしめるなだめ行動

両腕を体の前で大きくクロスして、寒い時に体を温めるように手で肩を摩るというのもストレスを緩和するための「なだめ行動」の1つです。
自分で自分を抱きしめることで安心を感じたいのです。

自分自身を抱きしめることで体を守って気持ちを静めようとしているのです。
ただし、同じような仕草でも、前かがみでじっと一点を見つめているような場合は、爆発しそうな感情を抑えている可能性が高く「なだめ行動」ではありません。