カウンセリングについて

ワーク59:イージーな大人ステートと傷ついた子供ステートで対話しよう

スキーマを語る女性

ワーク58で外在化した「イージーな大人ステート」と「傷ついた子供ステート」で対話をしてみましょう。
対話方法はワーク51と同じです。

傷ついた子供ステートには以下のようなものがありました。

  • 悲しい子供
  • 心細い子供(心配・不安)
  • 怯えた子供(恐怖)
  • 寂しい子供
  • 恥ずかしい子供
  • 消えたい子供
  • 謝る子供
  • 怒った子供
  • 悔しがる子供など

「イージーな大人ステート」と「傷ついた子供ステート」での対話を通して達成して欲しいことは以下の通りです。

赤ちゃんをあやす母

  • 「傷ついた子供ステート」がどう傷ついているのかを教えてもらう
  • 「傷ついた子供ステート」の感情をありのまま吐き出してもらう
  • 「傷ついた子供ステート」の感情(どんな感情でも)を感じることが正当だと認めてあげる
  • 「傷ついた子供ステート」の感情をそのまま受け止め、受け入れる
  • 「傷ついた子供ステート」の感情を抱くこと、その感情に至るまでの過程がどれほど使いことであるかを受け止め、共感する
  • 「傷ついた子供ステート」に「どうして欲しいのか?」「どうしたいのか?」(本能的欲求)について本当の思いを尋ねる
  • 「傷ついた子供ステート」の本能的欲求を可能な限り満たそうとする
  • 本能的欲求を可能な限り満たそうとした結果、「傷ついた子供ステート」の感情がどう変化したかを尋ねる
  • 「傷ついた子供ステート」のそばに、イージーな大人ステートがいつもいること、どんな時も味方であることを伝えて傷ついた子供ステートを安心させてあげる

「傷ついた子供ステート」は傷ついた時のままなのです。

この対話のワークを通して、その痛み、苦しみ、辛さ、悲しさを受け止め、理解・共感して傷ついた心を癒すためのサポートをイージーな大人ステートがしてあげるのです。

傷ついたその瞬間から時間が止まっている「傷ついた子供ステート」の心を癒し、その時計を進めて救い出してあげることが「イージーな大人ステート」の役割です。

傷ついたその瞬間から時間が止まっている「傷ついた子供ステート」の痛み、苦しみ、辛さ、悲しさを受け止め、理解・共感した上で、イージーな大人ステートとして新しい受け止め方、考え方、行動の仕方を考え、提案してより生きやすく幸せになれるように導いてあげましょう。

イージーな大人ステートと怒っている子供ステートの対話


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