5種類のペインスキーマ
「生きづらさ」を生み出すペインスキーマは5つに分類することができます。
- 人と関われない
愛されたい、守られたい、理解してもらいたい、受け入れてもらいたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 自分にはできない
有能な人でありたい、うまくやりたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 周囲が優先
自分の考えを大切にしたい、感情や考えを自由に表現したいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 悲観し追い詰める
自由に生きたい、楽しく生きたい、遊びたい、楽しみたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 自分が中心
自立した人でありたい、自分をある程度コントロールしたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ
第4のペインスキーマ
ペインスキーマの第4分類は「悲観し追い詰める」という状態を作り出すスキーマです。
このペインスキーマは「自由に生きたい」、「楽しく生きたい」、「遊びたい」、「楽しみたい」という本能的欲求が満たされなかった場合に作られます。
第4分類の具体的スキーマについて考えていきましょう。
悲観スキーマ
「物事の否定的な面ばかりを見て悲観する」というスキーマです。
夏休みが半分終わったら「もう夏休みが半分終わっちゃった」と嘆き、20の誕生日を迎えると「もうオバさんだ」と思い悩みます。
物事の否定的な面ばかり捉えるので、「人生は苦しいことばかり」になってしまいます。
ですから「どうせうまくいかない」「頑張ったって良いことなんかない」「生きていても良いことなんてない」と落ち込んだり、やる気をなくしてしまいす。
悲観スキーマを持つ人の自己防衛策
- 物事を悪い方向にばかり考える
常にネガティブな面ばかりに注目するので絶えず心配しています。 - 「もし思考」が強い
常に悪い方向ばかりを想像するので、「○○したらどうしよう」「○○だったらどうしよう」と、臨まない出来事を予測し予防しようとします。 - 楽観的な人に怒りと嫉妬を感じる
楽観的な人を見ると「何も考えてない」と、心の中でバカにしたりしますが、そうした人たちに強い嫉妬を感じたりもします。 - 「どうせ」が口癖
「どうせうまくいかない」「どうせ無駄になる」と「どうせ○○」とよく口にして、自分だけでなく周囲のやる気も奪ってしまいます。