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言葉の「間」って考えてますか?

コミュニケーションアドバイス

会話のスキルでは「言い回し」「言葉選び」「滑舌」「相槌」など様々な要素を学ぶことになります。
こうしたスキルの中であまり意識されないのが「間」です。

「間」というのは言葉と言葉の隙間のことですが、「間」を意識することで、同じ内容、同じ言い回し、同じ相槌を打っていても、相手に与える印象が大きく変わってきます。一言に「間」といってもたくさんのバリエーションがありますし、文章では伝えきれない部分もありますので、今日は使い易いものをいくつかご消化します。

「反対の間」と「同意の間」

上手に断るコミュニケーション相手から何かの頼まれごとをされたり意見を求められたりした時、「①断ったり反対をする時」は相手の言葉を最後まで聞き、少し「間」を開けてから言葉を発するようにしましょう。
反対に「②受け入れたり同意する」場合は「間」を空けずに、場合によっては相手の語尾に言葉をかぶせて言葉を発しましょう。

①の場合に間髪いれず言葉を発したり相手の語尾に言葉をかぶせてしまうと、相手は「軽く扱われた」「大切にされていない」など否定的な感じを受けやすくなってしまいます。
少し「間」を開けてから言葉を発するようにすることで、「しっかり受け止めてくれた」「大切にされている」と感じやすくなります。

また、②の場合に「間」を開けてしまうと、「迷っている」「本当の気持ちじゃない」と否定的な感じを受けやすくなってしまいます。
「間」を開けずに、あるいは語尾に言葉を被せるように受け入れたり同意することで、「迷いがない」「快く受け入れてくれた」と感じやすくなります。

また、このようにテンポよく同意したり相槌を打つことで相手の肯定的な気分を引き出す効果も期待できます。

コミュニケーションの間

「重要なことを伝える間」

話の中で「重要なこと」や「ポイント」を伝える時は、その言葉を発する前に少し「間」を入れましょう。
「間」を入れることで相手の関心を引き、その言葉の印象を強くすることができます。

伝えたい言葉を発するスピードを少しだけゆっくりにすることで、さらに強い印象を残すことができるようになります。

コミュニケーションの間2

些細なことですが、様々な場面で「間」をうまく取り入れることで、相手への印象が大きく変わります。
このような場面で「話がつたわらないな」「いつも怒らせちゃうな」「相手がノッてこないな」などと感じている方は「間」を工夫してみてください。


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