人見知りは自分を守るため?
「人見知り」な人は大人にも結構多いようです。
元々は子供が知らない人を警戒する行為が「人見知り」なので、生後6ヶ月~12ヶ月になると「人見知り」をする子供は増えてきます。
これは自分を守ってくれる両親や身近な人間と、そうでない人の区別をつけられる能力が育ったためで、子供の愛着形成のワンステップなので望ましいことだと考えられます。
しかし、大人の場合は強力な「自己防衛」だと考えられます。
- 過去に人との関係で酷く傷つく経験した事がある
- 何らかの理由で人と一緒に過ごした経験が少ない
- 自分の中に強いコンプレックスがある
- 自己肯定感が低く自分を認められない
など様々な理由で人と接すると不快な思いをしたり、失敗して馬鹿にされたりするといった自動思考(イメージや言葉)、不安や恐怖といった感情や感覚が出てくるため、怖くて人との接触ができなくなってしまっているのです。
こうした不安や恐怖をなくすためには、
- 人と接触しても不快な思いをしなかった経験
- 人と接触して楽しかった経験
をたくさん積む必要があります。
いわゆる成功体験をたくさんする必要があるのです。
人見知り克服のために
- 話すより聞くを実践することによって自信をつけよう
質問上手になろう
聞き上手になろう - 脳の必要な回路をつなごう
考える、話す、聞くは脳の別々の部位で行われています。
人見知りな人は人と関わる機会が少なかったため、これらの脳の部位同士の連携がうまくいかず、考えたことが言葉にならないのです。
「https://mental-gifu.jp/archives/2894」を参考に練習をして、脳の考える、聞く、話すの連携を強化してください。 - イメージを使って仮想体験を積んでいこう
舞台でも本番前にリハーサルを行うものです。
イメージを使ってうまくいかなかった体験を改善し、成功体験に変えていく練習をしましょう。
「あんな風に言えばよかったかな」「こんな風にしてみたら良かったかな」と、会話がうまくいかなかったら、そこからもう一度工夫してやり直してうまくいくまで練習しましょう。
自分や人に対する思いを見直そう
人とかかわるには技術的な側面ももちろんありますが、傷つきたくなくて自分を守りたい、傷つきたくないという側面が大きい人が多いようです。
そうした方々に共通して言えるのは、自分や周囲の人が嫌いだということです。
自分や周囲の人が嫌いなままで人と楽しく関わる事はとても難しいのです。
自分や周りの人を好きになる練習をしましょう。(練習で好きになっていけるのです)
- 自分を好きになろう
目を閉じて自分の名前を心を込めて呼ぶ(5分ぐらいを毎日続けてみてください) - 自分や周囲の人を好きになろう
自分を大切にして自分の良い点を探す練習をしましょう。
リフレーミング(今とは別の見方をする事)の練習をしましょう。
私は優柔不断だ = 私はおおらかだ
あの人は時間にルーズだ = あの人は細かいことにこだわらない(一緒にいたら楽だろう)
自分や人を好きになれる映画、勇気が出る歌、前向きになれる言葉などを探して繰り返し見たり、聞いたり、口ずさみましょう。
使った感覚は強くなります。 - 毎日、素敵だ、楽しい、うれしいと思えることをい積極的に探しましょう
最初は一つ、そして二つと数を増やしていきましょう 。
使った感覚は強くなります。
心地よい感覚、楽しい感覚を鍛えていきましょう。
今日は奥さんの機嫌がよく、笑顔がとても素敵だった ご飯がいつもよりおいしく感じた
人が変化するのには時間が必要です。
脳の中で新しい回路ができるまで2200時間そうでうす。
1日2時間の練習で約3年必要だという事です。
練習は大変かもしれません。
しかし「人見知り」を克服したいのなら、ぜひ飽きずに練習を繰り返していきましょう。