5種類のペインスキーマ
「生きづらさ」を生み出すペインスキーマは5つに分類することができます。
- 人と関われない
愛されたい、守られたい、理解してもらいたい、受け入れてもらいたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 自分にはできない
有能な人でありたい、うまくやりたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 周囲が優先
自分の考えを大切にしたい、感情や考えを自由に表現したいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 悲観し追い詰める
自由に生きたい、楽しく生きたい、遊びたい、楽しみたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 自分が中心
自立した人でありたい、自分をある程度コントロールしたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ
第一のペインスキーマ
ペインスキーマの第一分類は「人と関われない」という状態を作り出すスキーマです。
このペインスキーマは愛されたい、守られたい、理解してもらいたい、受け入れてもらいたいという本能的欲求が満たされなかった場合に作られます。
第一分類の具体的スキーマについて考えていきましょう。
見捨てられスキーマ
「人は自分を見捨てる」「私は人から見捨てられる」というスキーマです。
このスキーマがあると人と安定した関係をつくるイメージができなくなります。
同僚、友人、恋人といった社会的関係だけでなく、家族にさえ「捨てられる」という不安を抱くようになってしまいます。
どんな人に対しても
- 明日には、あるいは次の瞬間にはいなくなってしまう
- 何かのきっかけでいなくなってしまう
という不安を抱いてしまうのです。
見捨てられスキーマを持つ人の自己防衛策
- 相手にしがみつく
自分を犠牲にして尽くす
独占したり支配したりしようとする
裏切りを心配して疑いあれこれチェックする
激しく嫉妬する
やたらとメールや電話をする
過食や飲酒などをして不安を紛らわそうとする - 人との関係を持たない
見捨てられて傷つかないように初めから人と関わらないようにする
どちらの防衛策をとるにしても、その防衛策をとることが人間関係を悪化させ、実際に「自分のもとから去っていく」「見捨てられる」という不安が現実化している(自己成就予言)という悪循環について理解し受け入れることがこの悪循環から脱出するための第一ステップになります。
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