パートナーとの関係悪化について
どれほど深く愛し合っていたパートナー(夫婦や恋人など)でも、関係が悪化して別れてしまうことは少なくありません。
人の心は日々変化するものだからです。素晴らしいものだと感じていた二人の時間を、いつの間にか凡庸で退屈なものだと感じ始めます。
このパートナーが別れるまでのスピードは以下の3つの要素に関係しています。
別れのスピードを決める3つの要因
- 二人の親密度
相手との一体感などの感覚的なもの - 相互依存度
一緒に過ごす時間や活動の量 お互いに関係を維持しようとする努力の量 - 支え合い度
精神的、経済的な安定などパートナーがいることで自分が支えられている程度
これら3つの要素の程度が強いほどパートナーとの関係は長続きします。
しかし、反対にこの程度が強いパートナーの関係が悪化し始めると、結果が出るまでに長い時間が必要になり、別れることになった時はお互いをひどく傷つけあうことになりがちです。
パートナーとの終焉を加速する考え
- この先二人でいると、どうなるかが想像できない
- 新しい生活を始めることしか考えられない
- 新しいパートナーが既に存在する
- 努力しても結果は良くならない
- 二人でいることに疲れた(いても傷つくだけだ)
- パートナーのどちらか、あるいは両方がこのように考え始めると悪化し始めた関係を加速し始めます。
パートナーへの対応の選択
- 改善を望む場合
誠実に接することを心がける(消極的対応)
関係改善のためのできるあらゆることを実行する(積極的対応) - 改善を望まない
無視する(消極的対応)
関係を終わらせるためにできるあらゆることを実行する(不誠実に接する、別のパートナーを見つける、破壊的な行動にでるなど)(積極的対応)
関係が悪化し始めた時、改善を望むかどうかによって相手への接し方を選択する必要があります。
パートナーとの関係が終わる時は、「別れのスピードを決める3つの要因」による影響が強ければ強いほど、膨大なエネルギーを使うことになるので、心身ともに疲弊し傷つくものです。
こうした状態に陥る前に、できるだけ早い段階で二人の時間が輝きを取り戻すための努力をしましょう。
恋愛の賞味期限
「永遠の愛」という言葉がありますが、ほとんどの場合恋愛による感情の高まりは3年程度で終わってしまいます。
恋愛が3年で終焉を迎える訳
恋愛をすると体に変化が起こります。
脳内に恋愛ホルモン(PEA:フェニール・エチル・アミン)がたくさん分泌されるのです。
PEAが増えるとドーパミン、エストロゲン、テストステロン、オキシトシンといった愛や高揚感に関係するホルモンの分泌量も一斉活性化するので、「その人と一緒にいたい」という衝動が抑えられなくなり、性欲も高まります。
いわゆる熱愛期に入ります。
しかし、3年程度経過すると、PEAの分泌量が低下して、それに伴いドーパミン、エストロゲン、テストステロン、オキシトシンなどのホルモンの分泌量も低下します。
ただし、その時期からはβエンドルフィンやセロトニンなど安心感、安定感、穏やかさ、居心地の良さなどの幸福感を感じさせるホルモンの分泌量が増加し始めます。
これにより、恋愛感覚は弱まり相手が「空気」のような存在になってきます。
悪く言えば、相手といることに慣れきってしまうのです。
つまり、恋愛の賞味期限は約3年程度だということです。
この時期になると、素晴らしいものだと感じていた二人の時間を、いつの間にか凡庸で退屈なものだと感じ始めます。
この時期はできるだけパートナーとの関係が安定して良好になるように意識して努力しましょう。
相手との関係が「凡庸で退屈なもの」だと感じ始めた時こそ、人として生涯続くパートナーシップを熟成させる時期なのです。
ホルモンについて
- ドーパミン
中枢神経系にある神経伝達物質。
ホルモン調節、運動調節、快感などに関係ある脳内ホルモンです。
ドーパミンは快楽ホルモンとも呼ばれていて、ドーパミンが分泌されると、嬉しい、快感など感じるようになります。 - エストロゲン
エストロゲンは女性ホルモンです。
女性らしい体を維持するために不可欠なホルモンです。
きめ細かな肌、ウエストのくびれ、胸が大きくなる、コラーゲンを増加させる、髪の毛の量が増えるなどの効果があります。
恋愛することでエストロゲンが増加し、キレイになります。 - オキシトシン
脳下垂体後葉ホルモンの一種です。
中枢神経系で神経伝達物質として作用します。
オキシトシンが分泌されると安心感や心地よさを感じます。
優しい気持ち、社交性、母性などを増強します。感動すること、好奇心を持つことでもオキシトシンが分泌されるようです。
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