カウンセリングについて

ワーク46:スキーマとステートのセルフモニタリング

スキーマを語る女性

ストレッサーにより何かのペインスキーマが活性化されると、その影響で自動思考、行動、感情、身体反応が生まれます。
こうした反応がステートです。まずはこのモデルを通して自分をセルフモニタリングしてみましょう。

スキーマ・ステートモデル

セルフモニタリングによる結果をマインドフルネスに受け止めてみましょう。

マインドフルネスとは自分の体験(環境、認知、身体反応、行動、感情)をリアルタイムに気づいて、受け止めて充分に味わい、手放すことです。
自分の体験に巻き込まれることなく、客観的に観察して十分に感じたら優しく手放していくのです。

では、日常生活の中で上記のモデルに基づいて自分の体験をセルフモニタリングしてみましょう。
それらをマインドフルネスに受け止め、気づいたこと、感じたこと、スキーマやステートの変化、新たに思い出した記憶などを書き出してみましょう。

スキーマとステートのセルフモニタリング

スキーマとステートの観察

ちょっとした失敗でも、失敗すると「お前は何をやってもダメだな」という父の声がする。見下したような目で見下ろされたときの悲しみが蘇ってくる。傷つける大人と傷つけられて悲しむ僕がいる(ステート)

心細い子供があらわれて、何も言えなくなってしまう。

しかし、イジーステートの大人ステートから母のように「大丈夫、あなたならできるわ」という優しい声が聞こえてホッとする自分もいる。

1つの出来事の中で色々な人の色々な声や言葉が聞こえてくるのに気づいて驚いた。いつも最終的に感じている自分を傷つける逆効果な対処ステートに入る前に、幾つかのステートを経験していることにも気づけた。

こうして自分のステートの変化を観察することで、自分の感情とつきあうことが上手になっていけるような気がする。


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