5種類のペインスキーマ
「生きづらさ」を生み出すペインスキーマは5つに分類することができます。
- 人と関われない
愛されたい、守られたい、理解してもらいたい、受け入れてもらいたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 自分にはできない
有能な人でありたい、うまくやりたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 周囲が優先
自分の考えを大切にしたい、感情や考えを自由に表現したいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 悲観し追い詰める
自由に生きたい、楽しく生きたい、遊びたい、楽しみたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 自分が中心
自立した人でありたい、自分をある程度コントロールしたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ
第5のペインスキーマ
ペインスキーマの第5分類は「自分が中心」という状態を作り出すスキーマです。
このペインスキーマは「自律した人間になりたい」「自分をコントロールしたい」という本能的欲求が満たされなかった場合に作られます。
第5分類の具体的スキーマについて考えていきましょう。
コントロールできないスキーマ
「楽しいことはいますぐやりたい」「楽しくないことは、ずっとありたくない」「欲しいものはいますぐ欲しい」「やりたいことだけやりたい」「我慢したくない」「計画は立てたくない」というスキーマです。自分をコントロールすることに対して嫌悪感が強く、湧き上がってくる思いに従おうとします。
コントロールできないスキーマを持つ人の自己防衛策
- 締め切りや期限を守れない
自分をコントロールしようとせず常に欲求に従順なので、やるべきことを後回しにするので締め切りや期限を守れません。 - 約束を頻繁にキャンセルする
約束があっても別の欲求が湧いてきたら、その欲求を優先してしまうので頻繁に約束をキャンセルします。 - 生活リズムが乱れる
今、その瞬間にやりたいことを優先しますので、生活リズムを守って体調を調えたりすることよりも、ゲームやテレビなどその時にやりたいことがあればそれを優先し夜更かしします。 - 暴飲暴食
食事についても節制することを嫌うので、食べすぎたり飲みすぎたりして体調をよく壊します。 - 自分を恥じる
中には自分をコントロールしない自分を恥ずかしいと感じながら生きている人もいます。
こうしたことから、周囲からはよく「だらしがない」「甘えている」「わがままだ」と、よく非難されます。
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