手から伝えるメッセージ
手から発するメッセージについて考えて見たいと思います。
手の使い方でその人のの印象が大きく変わります。
また、使ったノンバーバルは、その意味に見あった感情や感覚を心の中に生み出してくれます。
自分に必要な感情や感覚を生み出すノンバーバルを上手に取り入れて、必要な感情や感覚を育てていきましょう。
自分の体に触れる仕草
仕草を含めたノンバーバルのひとつひとつ全てが、その人がどんな人で、今何を感じ、考えているかを常に伝え続けているので、自分でも知らず識らずのうちに、ノンバーバルを通して自分の人物像を相手に伝えています。
例えば爪を噛む・爪をいじるという仕草は弱々しさや自信のなさを伝えてしまいます。
自分の体に触れるノンバーバルは、緊張、自信のなさ、退屈などを伝えます。
これは「なだめ行動」といって自分をなだめたり、落ち着かせるためにとる行動だからです。
なだめ行動を普段からたくさん行う人は、絶えず不安や恐怖を感じている弱い存在だと他者には写ってしまうのです。
ですから、「なだめ行動」が気持ちと関係なく、癖として身についてしまっている人は、十分な自信を持っていて、実際は頼り甲斐があっても、周囲からは自信のなく頼り甲斐のない存在として扱われてしまいます。
「代表的ななだめ行動」
(弱気/緊張/不安/退屈を表す)
- 両手の指や手を擦り合わせる
- 体のあちこちを触る
喉のくぼみ、へソ、局部が代表的な部位
女性は首や喉を手で覆うことが多い
- 爪をいじる
- 脚をさする
- ポケットに手を入れる
親指は自信を表すパーツですので、親指だけポケットから出すフッキングは弱気を表す仕草ではありません。手全部をポケットに入れてしまうと弱気を表す仕草になります。 - 親指を握り込む
不安感や心配でストレスが高じるとこの仕草をやってしまいます。
なだめ行動は色々な場面で使われますが、使われた場面によって意味が異なってくるので注意が必要です。
最愛の妻の死に立ちあっている時なら、押しつぶされそうな気持ちをなんとかして癒そうとしていることになるでしょうし、妻に問い詰められている時であれば、嘘がバレそう、立場が悪くなったなどの理由が考えられるでしょう。
なだめ行動は脳のストレスを緩和して落ち着くための行為です。
もし会話中に、突然相手がこのノンバーバルを始めたら
- 言っていることが気に入らない
- 信用していない
- 自分の間違いを隠したい
- 自分の嘘を隠したい
など、相手との間に問題が生じている可能性が高いといえます。
相手の気持ちを気遣う言葉をかけたり、コーヒーブレイクを挟んだりして、相手を落ち着かせてあげるか、相手の本音を引き出す質問をして問題を明らかにするか・・・その場で適切な対応をする必要があるでしょう。
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