なだめ行動
防御反応(固まる、逃げる、戦う)が必要な状況の後、人は必ず「なだめ行動」をします。
なだめ行動とは危険や不快な出来事の後、気持ちを静めるための行動だからです。
自分の心身の状態を通常に戻すきっかけとして行うのです。
反対に言えば、相手を観察してなだめ行動を見つけることができれば、相手の心の中に起こった、怒り、不快、緊張などの感情に気づくことができるようになり、その気持ちが強くなる前に労うことができるようになります。
不必要なトラブルを予防することにつながりますし、ひいては相手の考えや価値観を上手に理解し、良好な人間関係を構築することにもつながります。
音や感触を使って自分をなだめる行動
なだめ行動は仕草だけではありません。
- 初めて行った場所、暗闇、シーンとした誰もいない道を歩く時に「口笛」を吹いたり、「歌」を口ずさんだりしませんか?
- 部屋でひとりきりの時、ツイツイ「独りごと」を言ったりしませんか?
- 緊張したり、動揺すると突然早口でペラペラしゃべり出す人を知りませんか?
- イライラしたり、落ち着かなくなると鉛筆や指で机をコツコツ叩いたりしませんか?
このように、ストレスを感じた時、音を使ったり、音と感触を音を組み合わせたりして自分をなだめようとするなだめ行動もあります。