ステップ2:対象者のノンバーバルの意味を理解する
対象者のノンバーバル(仕草などの言語以外のメッセージ)の普通の状態がわかったら、そこから逸脱したノンバーバルを見つけましょう。
ノンバーバルの変化に注意を払うのです。
ノンバーバルが変化したということは、思考や感情などが変化したということです。
不快な気分になった時、危険を感じた時、何か危ないものを目にした時、それはすぐにノンバーバルに反映されます。
ただし、「◯◯をしたから△△と感じたんだ」といった具合に、ひとつのノンバールをから判断するのではなく、複数の(あるいはは連続する)ノンバーバルの変化を見つけて、総合的に判断するようにしてください。
複数のノンバーバルの変化を見つけることができれば、それらの表しているメッセージの推察精度が向上します。
ノンバーバルを他のノンバーバルと組み合わせてとらえることでより正確なメッセージを受け取ることができるのです。
なだめ行動(不快をなだめる行動)のメッセージを受け取ろう
相手がなだめ行動をしているのに気付いたら、その場で「その行動を起こさせたのは何だろう」と考えてみましょう。
何かについてストレスを感じているのですから、次に、その何かを理解する必要があります。
なだめ行動は、ストレスを感じた直後に気持ちを静めるために使われているわけですから、なだめ行動が起こる前には何かストレスを感じさせる出来事や剌激があったはずです。
つまり、なだめ行動をストレッサーと結び付けて考えるのです。
なだめ行動をストレッサーと結び付けて考える
- テストしてみましょう。
ストレッサーだと予測したことについて何かを話したり、それに結びつくことをして、相手がストレスを感じるか(なだめ行動が増えるか) を見極めましょう。 - 体のどの部分でなだめ行動をしているかに注意しましょう。
ストレスが大きければ大きいほど顔や首に触れるなだめ行動が増えるので、なだめ行動の場所を見極めるのは重要です。 - ストレスの大きさについて注意しましょう。
ストレッサーから感じるストレスや不快が強ければ強いほど、その後になだめ行動が続く確率が高くなります。
その時相手が快適なのか不快なのかを感じ取れることはとても重要です。
前後の出来事、言葉、態度、話題などと結びつけることで、その人の本当考えや要望がわかるからです。
ほとんどの場合ノンバーバルは快か不快のどちらかに分類できますので、その分類ができるようになっておきましょう。
最後に、紛らわしいノンバーバルと、メッセージを含んだ本当のノンバーバルを区別することが最初はとても難しいということを知っておいてください。
それができるようになるまでに多くの練習と経験が必要です。
最初はうまくいかないでしょうが根気よく練習を繰り返してください。