失敗を誰かのせいにする人との付き合い方

失敗するとその原因を他の誰かのせいにして押し付けようとする人がいます。自分勝手な論理を展開して無理やり人のせいにしようとするのです。こういう態度をとる人は心理学でいう「防衛機制」という心の働きが強い人です。これらの行動には「防衛機制」の「投影」と「感情転移」という機能が強く関わっています。

防衛機制
  • 投射
    自分が抑圧している思考、感情、要素を自分ではなく相手が持っているように感じます。
    それにより責任が別の人にあると感じて責任転嫁を行するのです。
  • 感情転移
    抑圧された感情を別の対象に向けます。
    感情を転移する相手はほとんどの場合が自分より弱い相手です。
    失敗した自分の不甲斐なさに対する怒りなどの感情を別の人に向けてしまいます。

こういうタイプの人には可能なら「関わらないこと」が一番良いでしょう。しかし、どうしても関わらなくてはいけない場合時は、相手が、なぜ、そんな行動を取るのかを理解よく考えて冷静に対応しましょう。こういうタイプの人は、実を言うと理論的な思考が苦手な人が多いので、冷静に理路整然と対応することが一番効果的だからです。

気づき・ひらめき

理不尽な扱いを受けても、感情的にならないことが大切です。感情をぶつけても感情が帰ってくるだけです。その感情というのは自分を認めることができず、自分が抑えつけている感情です。その人の怒りも罵倒も、全て大嫌いな自分に向けているものだということを覚えておきましょう。

そのことを忘れないようにしておけば、感情にならずに済むはずです。冷静に、理論的に、相手の立場に気を配ってプライドを傷つけないようにしましょう。(自己肯定感の低い人ですから、プライドを傷つけてはいけません。相手を感情的にさせるだけです)

このような対応することで、建設的な問題解決ができるようになるでしょう。