自分の間違いを認めない人との付き合い方

自分が間違っていても、その間違いを絶対に認めない人がいます。何かまずいことが起こると、それは自分のせいじゃなく他に理由があると考えるからです。そんな人は階段を昇ろうとしてつまづいたら、「なんでこの階段の段差はこんなに高いんだ!」といって激怒するでしょう。こういう態度をとる人は心理学でいう「防衛機制」という心の働きが強い人です。

防衛機制
  • 合理化
    自分が不快にならないために様々な言い訳ををする。
    「〜だからしょうがない」と理由づけをする。
  • 抑圧
    欠点や間違いに気がついても気づかないフリをする。
    失敗をしても「運が悪かったんだ」と失敗の原因に気づかないフリをする。

こういうタイプの人たちが、なぜ防衛機制を強く働かせなければいけないかというと、自己肯定感が低いためです。自己肯定感が低いために自分の間違いを認めたり、不快な状況を受け入れたりすることができないのです。

自分の間違いを認めれば自分が隠しているできの悪い自分を認めなくてはいけなくなってしまいますし、不快な状況を改善できるというという自信がないため不快な状況を受け入れたり、その原因を考えて対策を打つことができないのです。

こうしたタイプの人に間違いをストレートに指摘するのはやめておきましょう。自己肯定感が低ければ低いほど、強烈な防衛機制を働かせなければいけないので、強引な言い訳をしたり、無視されたりすることでしょう。場合によっては怒らせてしまうかもしれません。

自己肯定感が低いからこそ他人から間違いを指摘されることが大嫌いなのです。特に人前で失敗を指摘して恥をかかせないように注意してください。「強烈な恨みをかって復習される」なんていう事態に陥りかねません。

怒り

目上の人なら
  • その人の考え、意見を丁寧に聞くこと
  • 修正できる部分はないかを検討してもらう提案をすること
  • 相手の意見を求める形で自分の考えを伝えること
「私の立場だと(考えだと)〜と思うのですが、○○さんはどう思われますか?」

などの配慮をすると良いでしょう。

部下や後輩などなら
  • 少し時間をおいてから伝えること
  • ミスや間違いだと指摘せずにアドバイスという形で伝えること
    ◯◯っていう方法だったらもっと効果が高かったんじゃない?
    ◯◯すればもっともっと良くなったんじゃない?
  • 自分で考えるように仕向けて、ミスや間違いに気づけるようにサポートすること

などの配慮をすると良いでしょう。