「五感を研ぎ澄ます」というアクティベーションスキル
人の体は適度に使えば、その場所が強化されていきます。
それは肉体的な機能だけでなく、感情・感覚・思考などにも当てはまります。
ネガティブな感情を使うことが多ければ、ネガティブな感情を感じるために必要な神経ネットワークや感覚器官が強化され、ポジティブな感情を使うことが多ければ、ポジティブな感情を感じるために必要な神経ネットワークや感覚器官が強化されていきます。
喜びでも悲しみでも、ワクワクでもハラハラでも、どんな感情でも同じことです。
これをふまえて心をフルネスに保つために重要なポイントについて考えて見たいと思います。
人は様々な体の部位で感情を感じます。胸、お腹、頭、体全体・・感情は体のあちこちに宿っています。
ですから偏った生活をしていると特定の決まった感覚ばかりを使って、他の感覚が衰えてきます。
使わない機能は衰えるからです。
部屋に閉じこもってばかりいたり、運動習慣がなかったり、季節の変化に無頓着だったり、食事をよく噛まなかったり・・五感を使うことが少ない、あるいは毎日同じような感覚ばかり使っていると、ネガティブな思考や感情に飲み込まれそうになってアンフルネスに陥りかけたとき、特定の感覚ばかりが強くなっていて、その他の感覚が弱くなっていると感情を分散させにくいので、アンフルネスな状態を解消できなくなってしまいます。
実際、うつ病の患者さんの中には、食べ物の味がしなくなったり、目を閉じると自分の足の位置がどこにあるかもわからなくなってしまっている人もいるほどです。ま
た最近ではヨガも根強い人気がありますが、ヨガは苦しみを軽減するために五感を研ぎ澄まし、感情を分散するために生まれたのがルーツです。
絶えず五感を意識して過ごしましょう。毎日の食事を楽しみ、季節の変化を意識して、暑さや寒さを感じる生活をすることは五感を強化することにつながります。
自然の中へ出かけたり、土をいじったり、匂いを楽しんだり、肌触りを楽しんだりすることもフルネスな心の状態を維持するために必要なことだということを覚えておきましょう。
日々五感を使って生活することを意識してください。
生活の中に変化を取り入れ、様々な感覚を使う生活をしてください。
心をフルネスに保つための基礎を強化する生活習慣を身につけてください。