コミュニケーション基本の基本

コミュニケーションは、その「スキル」や「能力」高さによって、その質(快適さ、心地よさ、相互理解)などが決まるものだと思っている人は少なくないようです。もちろんコミュニケーションの「スキル」や「能力」高さは、コミュニケーションの質に大きな影響を与えます。しかし、その質を高めるために「スキル」や「能力」高さより、もっと基本的で大切なことがあります。

なぜ挨拶するの?

人は誰でも傷つくことを怖がっていること」と「人は知らないものを怖がること」についてはこれまでにお伝えしました。

人と快適に関わっていくためには「相手に安心した心の状態を作ってもらうこと」が重要なポイントなのです。

もちろん自分自身も傷つきたくありませんから、親しくない人とコミュニケーションをとることはとても勇気がいることです。しかし「自分が傷つかないこと」や「恐怖心」に意識を向けるより、「相手に安心した心の状態を作ってもらうこと」に意識を向け、そのための行動をした方が恐怖心は弱くなります。他者との快適なコミュニケーションを望むのであれば、「相手に安心した心の状態を作ってもらうこと」に意識を向けることを意識して変わるようにしていきましょう。

挨拶の意味

ハートを持った女性

それではここからは「挨拶」について考えてみましょう。快適なコミュニケーションには「挨拶」が必要だということは多くの人が知っている通りです。では、なぜ快適なコミュニケーションに挨拶が必要なのでしょう?「礼儀だから」「失礼だから」「常識だから」「子供の時からそう言われてきたから」など、様々な視点からその必要性について考えることができますが、最も大切なことは以下の点です。

挨拶の原点は相手に対して、「あなたにとって私は敵ではありません。危害を加えるつもりはないですよ。あなたと仲良くしたいです」という意思を相手に伝えることです。

これから快適なコミュニケーションを始めるために、「相手に安心した心の状態を作ってもらう」ための最初のステップなのです。快適なコミュニケーションのために相手に安心感を与えるための心遣いを込めた挨拶を心がけていきましょう。