新しいベーシックプレジャー取り入れる
メンタルトレーニングを始めたのに「効果が出ない」と感じる人に、いつも意識して欲しいことは、ベーシックプレジャーは「すぐに変わらない」ということです。
ベーシックプレジャー修正
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ベーシックプレジャー
何を心地よいと感じるか決定 -
セルフイメージ
ベーシッックプレジャーに従うこと(心地よい)で大きくなる -
セルフイメージの大きさ
心の状態を決定する(フルネス ⇔ アンフルネス) -
心の状態
フォーマンスレベルに強く影響する
年齢とベーシックプレジャー
ベーシックプレジャーは心の奥の方(潜在意識)に存在し、大人になると生死を彷徨うような大きな出来事があるか、それに反する結果を何度も経験したり、考え直したりして少しずつ変化します。
- 10歳前後まで
経験がどんどんベーシックプレジャーに影響を与える - 思春期
本人にとって強烈な体験をすることでベーシックプレジャーが影響を受ける - 大人
大人になると生死を彷徨うような大きな出来事を経験したり、それに反する結果を何度も経験したり、考え直したりすることでベーシックプレジャーが影響を受ける
ベーシックプレジャーが出来上がり安定してしまうと、それに反する情報は脳でシャットアウトされて意識にのぼらなくなってしまうので、ベーシックプレジャーは年々強化されて、より強固なものになっていきます。
ベーシックプレジャーの修正
現在のベーシックプレジャーが生きていくために役立っているのであれば良いのですが、それによってセルフイメージが小さくなって、アンフルネスに陥りやすくなっている場合は「ベーシックプレジャー」を修正する必要があります。
そのためには自分のどんなベーシックプレジャーがセルフイメージに影響を与えていて、どんなベーシックプレジャーになったら、その出来事(練習、試合、人間関係、勉強など)を体験している時にセルフイメージが大きくなるかを検討し、より効果が高いベーシックプレジャーに修正しながら、意識的にそれを使い続ける必要があります。
最初はいくらそのベーシックプレジャーを使ってみても、これまでのベーシックプレジャーがすぐに顔を出して、いつもと同じ状態になってしまうでしょう。簡単にベーシックプレジャーは修正できないのです。
修正の手順
それではどうすれば良いのでしょうか?答えは簡単です。「古いベーシックプレジャーに揺らぎを生み出すこと」「新しいベーシックプレジャーを使い続ける」という2つの手順を繰り返します。
「ベーシックプレジャーの揺らぎ」といわれると難しいと感じるかもしれませんが、簡単に言えば「気分の違い」です。同じ練習内容でも、体調が悪い時には辛く感じるものです。しかし体調が良いときはいつもより軽く感じたり、充実感を感じるものです。
こうした揺らぎを意識的に作り出します。例えば、練習=辛い」というベーシックプレジャーがある人は、ハードな練習を乗り越えて目標を達成するアスリート映画を繰り返し見たり、練習に前向きに取り組んでいる人に、「練習している時にどんなことを考えているか?」を聞いてみたり、本、ドラマ、周囲の人の話、名言など、古いベーシックプレジャーに揺らぎをもたらす情報を意識的に取り込んだり、心身の状態を調えることで、新しいベーシックプレジャーに基づく感覚を得やすくする準備をして新しいベーシックプレジャーを受け入れやすくします。
根気よく続けること
ただし、これでも1度や2度チャレンジしただけでベーシックプレジャーは修正されません。ベーシックプレジャーの修正には2200時間だという前提で、繰り返してください。
繰り返すうちに、古いベーシックの揺らぎの幅が大きくなり、頻度も高くなるので、新しいベーシックプレジャーに基づく経験をしやすくなっていきます。チョットした変化が出るまで、まずは3ヶ月と考えて継続していきましょう。(新しい感覚や思考、能力などが定着するまでのには2200時間という時間が必要です)