心をフルネスに導く要素

カウンセリングアドバイザー自分の心の状態は自分で決めることができます。
そのためには心の状態に影響を与える要素を上手に使う必要があります。

心の状態に影響を与える要素とは、認知の癖、体の状態(表情、体調、姿勢など)、行動の癖(態度、言葉の使い方)、獲得スキル、感情・感覚回路の強度、防衛策(考えや行動の癖に含まれる)です。

ほとんどの人はこれらを環境、出来事、他者から受けた心の状態を表現するために使ったり、それによって起こった結果だと受け入れてしまいます。

しかし、それでは外部要素(環境、出来事、他者)に反応しているだけです。
外部要素に自分の心を支配されているということを意味します。

フルネス・シンクとフルネス・アティテュード

フルネス・シンクとは自分をフルネス導く考え方のこと、フルネス・アティテュードとは自分をフルネスに導く態度のことをいいます。

「出来事・状況」

大好きな女の子に「おはよう」と言ったのに、何も言わずに通り過ぎてしまった

「アンフルネス・シンク」

嫌われた

「アンフルネス・アティテュード」

落ち込んで誰とも話さない

しかし『大好きな女の子に「おはよう」と言ったのに、何も言わずに通り過ぎてしまった』という「出来事・状況」は同じでも、人によって捉え方は違います。

聞こえなかったのかな? → 駆け寄って「おはよう」と声をかける
元気がないな?     → 「元気ないね?なんかあった」と心配する

そしてそれによって行動や態度も異なります。
行動や態度が変われば心の状態も変わってきます。

チアガール

心の状態をフルネスに導くフルネス・シンクを見つけられるように、「フルネス度がいつも高い人の考えを聞く」「金言集を作る」「伝記を読む」「映画を見る」など、普段から考え方の幅を広げるトレーニングをしましょう。

これまでの人生でたくさん使ってきた思考や感情は強くなっていますので、最初はこれまでのアンフルネス・シンクをしてしまうでしょうが、その時にフルネス・シンクを繰り返し使うようにしてください。繰り返すことで、フルネス・シンクが定着していきます。

フルネスをたくさん使おう

また真偽が確認できないことについてはフルネス・シンクを選択する習慣を身につけましょう。
繰り返しになりますが「使った感情や感覚」が強くなりますので、フルネスの感覚をできるだけ多く使うための練習をしたいからです。

ただし、フルネス・シンクとポジティブ・シンキングの違いに注意してください。
ポジティブ・シンキングでは「どう考えることが前向きか?」「どの考えが認められやすいか?」「どの考えが正しいか?」など、自他ともにポジティブであると認められるということを基準として考えを選びますが、フルネス・シンクでは「自分が受け取りやすく、違和感が少ないこと」「自分の心の状態がフルネス化すること」が基準として考えを選びます。

ぜひ普段から、自分自身に有効なフルネス・シンクを探す習慣をつけておきましょう。