才能とベーシックプレジャー

これまでの様々な経験から、自分では知らないうちに潜在意識の中にベーシックプレジャー作られています。ベーシックプレジャーはその人が「心地よい」と感じる出来事や状況の方向性や質を決定しているので、ベーシックプレジャーに沿った言動をとることで、心地よさを感じてセルフイメージが大きくなって高いパフォーマンスを出せるようになります。

潜在意識の中に「どんなベーシッックプレジャーが形成されているか?」ということが、パフォーマンスの質に大きく影響します。安定した質の高いパフォーマンスを出し続けるためには、「パフォーマンスの質の向上につながる出来事や状況を、心地よいと感じるようなベーシックプレジャーを形成していくこと」がとても重要です。

ベーシックプレジャーの影響

例えば「走る=辛い」というベーシックプレジャーが形成されていると、走ることで心の状態がアンフルネスになるので、パフォーマンス(トレー二ングの効果)は低下してしまいます。

「走る=辛い」というベーシックプレジャーが「走る=楽しい」になれば、走ることで心の状態がフルネスになってパフォーマンスは向上します。同じ「走る」というトレーニングをしても、ベーシッックプレジャーがどのように定義づけられているかによって心の状態が変わります。練習の時の心の状態によって、練習の質に差が生まれ、その積み重ねが大きなパフォーマンスの差につながっていきます。

心の状態とベーシックプレジャー

トレーニングの効果(結果)の差が生まれるのは、才能以外にどんなベーシックプレジャーが定義づけされているか?ということが強く関係しています。

頑張っているのに結果がついてこない人は、現在のベーシックプレジャーがパフォーマンスの低下につながるように潜在意識で定義されているかもしれません。

ベーシックプレジャーがパフォーマンスの低下につながるような定義のままでは、トレーニング中のパフォーマンスが低下するので、その効果を得にくくなってしまうからです。

ベーシックプレジャーの定義は、過去の自分の経験によって行われています。例えばタバコ・・最初は美味しいと思わないのに何かに憧れて、煙草を吸うのがカッコイイといった情報をもとに煙草を吸い続けると煙草を美味しく感じるようになります。

ビールなどもそうでしょう。最初からうまいと思う人もいますが、ほとんどの場合、最初は苦くて不味い煙草やビールが楽しい感覚、心地よい感覚の中で繰り返すことで、とても美味しく手放せない物に変わっていきます。

ベーシックプレジャーを自分の意思で選択する

どんなベーシックプレジャーが形成されることがパフォーマンスを向上させることになるかを考えてみましょう。そしてパフォーマンスを向上させるベーシックプレジャーを潜在意識の中に定着させる取り組みをしていきましょう。

パフォーマンスの向上につながるベーシックプレジャーを心地よいという感覚と繰り返し結び付けて使うことで、そのベーシックプレジャーが定着していきます。そうなれば同じことをしていても心がフルネスになるためパフォーマンスが向上するので、より高いパフォーマンスを安定して出すことができるようになっていきます。