新しい行動パターンの習得

人は様々な経験をしながら新しい行動パターンを身につけていきます。
ある状況でどんな行動をとった時に自分にとって心地よい状況になるのかを発見し、その行動パターンを強化していきます。
ポイントしかし、かつては自分にとって心地よい状況を手に入れるために役立った行動パターンが、現在は自分を不快な状況に陥れてしまっているケースも少なくないのです。

なぜなら、その行動パターンを身につけた時は現在よりずっと幼く、できることも限られていたため選択肢がすくなく、その行動パターンを取らざるおえなかったからそれを選択していたという場合が多いからです。

その時と比べて自分も成長し、それにつれてまわりが自分を見る目も変わっていますし、時代、環境、生活状況、人間関係もあらゆることが大きく変わっているからです。
そして、その時に選択した行動パターンを強化することに専念することで、変化に対応した新しい行動パターンを身につけることができなかったからです。

現在、繰り返し不快な状況に陥っているのであれば、これまでの行動パターンを分析し、それに代わる現在に適応した新しい行動パターンを見つけ、身につけていく必要があります。

チェックマーク

どんな行動をとっていますか?

困難な状況に陥る原因となった、あるいは陥った時の

  • 行動パターンが違うものだったら、どんな結果になっていたでしょうか?
  • 行動パターンが違うものだったら、その後の経験はどう変わるのでしょうか?

これまでの行動パターンを認知行動療法を基盤に分析し、改善し、現在の状況に適応した新しい行動パターンを身につけることができるのです。

これまでの行動パターンを見直し、現在に適応した新しい行動パターンを身につけることで、今後の人生がより豊かなものになっていくということを理解することが認知行動療法に取り組むためのモチベーションの維持につながるでしょう。

現在の行動パターンは過去の経験から学習されたものですから、それらを分析することで見直し、今の自分に役に立つ行動パターンへと改善し、それを再学習することができるのです。
認知行動療法の様々な技法を用いることで自分に役立つ新しい行動パターンを再学習して身につける事が可能なのです。

認知行動療法に取り組む価値を確認してみよう

現在の行動:人を避ける、無表情    新しい行動:できるだけ自分から声をかける、笑顔を心がける

分野・選択・行動

今はどうなっていますか?

新しい行動だったらどうなりますか?

家族との関係

母親はいつも一方的に僕を叱る 母との日常会話ができる。仲良くなる。

学校

いつも一人 話しかけてくれる友達がいる

仕事の選択や実績

人と関わる仕事は避けるなど限定的 自分を活かせる仕事を探すことができる

収入/お金の使い方

自分の欲しいものを買う 人との交際費などが増える

社会的評価/ステータス

無口、変わり者 愛想のいい優しい人

興味

自分一人でできること 家族や友人仲間と共有できること

チャレンジ

無理はしない、できないことは最初から手を出さない 仲間がいることで新しいチャレンジ増える

人間関係

緊張して本音を言えない 自然体。自分の思いを言葉にして伝えられる

友情

いつも一人 熱い思いを語り合うワクワクできる仲間がいる

恋愛/結婚

恋愛が苦手、結婚できないかもしれない 失敗もしたけど一生懸命恋愛し、大切な人とめぐり合った

飲酒・喫煙・過食・買い物などへの依存

ストレス発散の晩酌、タバコはやめられない 人と盛り上がるときはパッと飲んで楽しむ。タバコは吸わない。

余暇の過ごし方/趣味など

一人でゲームをする 休日は友人や恋人と一緒に過ごす

住まい/暮らし

親と同居している 仕事の都合で海外赴任

健康/身体

食べ過ぎで太り気味、運動はしない 趣味でトライアスロン

心の状態

憂鬱な気分が続く 毎日が爽快で楽しい、ワクワクする
【気づいたこと】行動が変わると周りの反応や自分に対する扱いや周囲の人たちとの関係性も変わる。一人でやることばかりでなく、仲間で一緒に行う事も増え、人生が楽しいものに思える。

方法

もし思考を点検してみよう!!

取り組む価値をしっかりと確認しよう!

  • 「認知行動療法に取り組む価値を確認してみよう」を利用して、新しい行動パターンが身についたら、どれほど人生が違っていたかを検討してみましょう。
  • いくつかの新しい行動パターンについて検討してみましょう。

過去を思い出すと後悔や自己批判に飲み込まれてしまう人もいるかもしれません。
そんな人は過去を振り返って後悔するために検討しているのではないという事を、もう一度確認してみてください。

検討の目的は、新しい行動パターンがどれほど強力に自分の人生に影響を与えているかを理解し、認知行動療法により新しい行動パターンをみにつけることで、今後の人生を望ましいものに変えていく力を産み出すことなのです。
大切なことは、どんな新しい行動パターンを身につけることが、過去と同じ選択や経験を繰り返さないことにつながるかに焦点を当ていくことです。

以下の事について検討してみましょう

  • 人は相互に影響しあって反応し行動を選択しています。もし相手の行動が異なっていたら、自分も別の行動を選択していたのではないですか?
  • その時別の行動をとっていたら、全く別の経験をしていたのではありませんか?
  • 同じような状況で自分と違う行動をとる人はいませんか?
  • もし、両親や学校の先生、友人の行動パターンが違っていたら、現在と同じ思考、行動をとったでしょうか?全く別の思考、行動をとっていたのではありませんか?



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