メンタルが整うと、なぜパフォーマンスが上がるのか?
「こんな経験、ありませんか?」
- 朝、目覚めた瞬間から気分が重い。
- やるべきことは分かっているのに、なかなか取りかかれない。
- 仕事に集中したいのに、気が散ってしまい、いつの間にかSNSをチェックしている。
- 「もっと効率よく動けたらいいのに」「やる気をコントロールできたらな」
「やる気が出ない」「集中できない」という悩みには、共通する原因があることを知っていますか?
それはマインドモードの問題かもしれません
やる気や集中力は「意志の力」だけでは解決できないことが分かっています。私たちの脳は環境や習慣の影響を受けるため、気分やモチベーションの波が生まれるのです。
- 朝からモヤモヤして何も手につかない日 → マインドモードが低下
- スムーズにタスクをこなせる日 → マインドモードが安定
この「マインドモード」こそが、私たちの行動や結果を大きく左右しているのです。

メンタルが整うと、こんな変化が起こる!
メンタルを整えることで、パフォーマンスに驚くほどの変化が起こります。
- 集中力が続く → 仕事や作業がスムーズに進む
- やる気が湧いてくる → 面倒だったこともスッと取りかかれる
- 感情が安定する → イライラせず、人間関係もうまくいく
これらの変化は「才能」や「特別な能力」ではなく、習慣によって作れています。
この記事では、メンタルを整える方法を解説します
「メンタルが大事なのは分かった。でも、どうやって整えればいいの?」
そんなあなたのために、この記事では「一つずつできることから始め、誰でも最高の自分になる方法」をご紹介します。次の章では、「そもそもマインドモードとは何か?」 をわかりやすく解説します!
- メンタルトレーニングの有効性 メンタルトレーニングは、目標の明確化やイメージトレーニングなどを通じて、パフォーマンスの向上に寄与することが示されています。 jstage.jst.go.jp
- イメージトレーニングの効果 イメージトレーニングは、スキルや戦術の改善、認知の修正、不安や覚醒の制御などに効果があるとされています。 jstage.jst.go.jp
- メンタルコンディションとパフォーマンスの関係 メンタルコンディションの低下は、筋持久力や全身持久力の低下と関連しており、精神的な疲労がパフォーマンスに影響を及ぼすことが報告されています。my-zaidan.or.jp
マインドモードが変わると、人生が劇的に変わる理由

マインドモードが人生を左右する
日々の気分やモチベーションが変化することで、「うまくいく日」と「全然ダメな日」を経験することは誰にでもあります。しかし、その違いは「単なる気分の問題」ではなく、マインドモードの影響を受けています。
マインドモードには0~4の5段階があります。このモードを理解し、「一つ上のマインドモードを目指す」ことで、人生の充実度や仕事の成果が大きく変わ理始めます。
マインドモードは5段階に分かれる
マインドモードは0~4の5段階に分類され、日々どのモードを中心として過ごすかによって、以下の3つのタイプに分かれます。
マインドモード | 状態の特徴 | 日々の中心モードによる分類 |
---|---|---|
0 | フロー状態・ゾーン・最高のパフォーマンス・圧倒的な集中力 | パワフルモードの一時的状態 |
1 | 1頑張ったら1疲れる・最高の自分モード・安定した成果 | パワフルモードの基盤 |
2 | 1頑張ったら2疲れる・疲労蓄積モード・日によってパフォーマンスが変わる | ノーマルモードの基盤 |
3 | 1頑張ったら3疲れる・疲労限界モード・集中力が持たない | パワーレスモードの基盤 |
4 | 1頑張ったら4疲れる・生きるのが精一杯の生命限界モード | パワーレスモードの一時的状態 |
中心マインドモードと3つのタイプ
- パワフルモード(マインドモード1を中心とし、0や2へ移行できる)
- ノーマルモード(マインドモード2を中心とし、1や3へ移行できる)
- パワーレスモード(マインドモード3を中心とし、2や4へ移行できる)
一つ上のマインドモードしか目指せない
マインドモードは「いきなり最高レベルを目指す」のではなく、一つ上の段階を目指すことが重要です。現在マインドモード2の人が目指せるのはマインドモード1であり、マインドモード3の人が目指せるのはマインドモード2です。
この仕組みは、元自衛隊のメンタル教官・下園壮太さんが提唱した「疲労の3段階モデル」を発展させた考え方であり、「少しずつ成長することで、ルーの法則(一定の刺激によって強化される法則)」により、自分の中心マインドモードが上がっていく」のです。

マインドモードが変わると、人生はこう変わる!
マインドモードを意識し、一つ上のレベルを目指す習慣を身につけると
- 焦りや自己否定が減少し、マインドモードを上げやすくなります
- 疲労を適切に管理しながら、持続的な成長を実現できます
- 現状の自分を受け入れることで、今のマインドモードで最大限のパフォーマンスを発揮できます
この「一つ上を目指し、経験することで次のステージに進む」という考え方を身につけることで、誰でも着実に自分のマインドモードを進化させ、最高の自分へと成長できるようになります。
今日から実践できる!マインドモードを高める具体的な方法
これまで上手くいかなかったのは、急激な変化を求めすぎていたから
「よし、変わろう!」と決意したのに、うまくいかずに挫折した経験はありませんか?それは、劇的な変化を求めすぎたからかもしれません。マインドモードは一気に変えられるものではなく、日々の小さな行動で少しずつ高めていくものなのです。「一つ上のマインドモードを体験し、それを定着させることで成長していく」という考え方が大切です。
具体的に何をすればいいのか?
今日から実践できる「マインドモードを高める3つの方法」をご紹介します!
気分の良いことを意識的に増やす習慣
私たちのマインドモードは、普段どんな情報に触れているか、何に意識を向けているかによって大きく左右されます。たとえば、何気なくSNSを見ていると、ネガティブなニュースや批判的なコメントが目に入り、気づかないうちに気分が落ちてしまうことがあります。一方で、美しい景色や、優しい言葉、心地よい香りなど、ポジティブなものに意識を向けるだけで、マインドモードは自然と整っていくのです。
♩今日から実践できること
- 朝のルーティンでマインドモードを整える
朝、「今日はどんな一日になるか」をポジティブにイメージする
カーテンを開けて、朝日を浴びながら深呼吸する
好きな音楽をかけながら、心地よく準備をする - 意識して「綺麗なもの」「優しいもの」を探す
街中で美しい景色や花を見つけたら、しっかりと眺める
友人や家族、職場の人の良いところを意識してみる
本や映画、アートなど、自分が「心地よい」と思うものに触れる - 良い香りを嗅ぐ
コーヒーや紅茶の香りを楽しむ
アロマオイルやお香を焚く
自分の好きな香水やボディミストをつける
「気分が良くなるものを意識して増やす」 だけでも、マインドモードは少しずつ安定していきます。
エネルギーを最適化する休息法

- 疲れすぎると、マインドモードは下がる
「頑張れば頑張るほど結果が出る」と思いがちですが、エネルギーを使いすぎると、マインドモードは確実に低下してしまいます。特にマインドモード3(疲労限界モード)の状態では、「もっと頑張らなきゃ」という思いがあっても、集中力が続かず、望む結果を出すことが難しくなります。この状態を避けるには、エネルギーを最適化する「効果的な休息」を意識的に取り入れることが重要です。 - 休息には「回復の質」と「回復のタイミング」が重要
ただ寝るだけではなく、「回復の質」 と 「回復のタイミング」 を意識することで、マインドモード1(最高の自分モード) へスムーズに移行しやすくなります。
♩今日から実践できる「エネルギーを最適化する休息法」- 「リズム回復」:90分ごとに小休憩を入れる
人間の集中力は 90分周期 で変動する(ウルトラディアンリズム)
90分作業 → 10分休憩 を意識することで、エネルギーを効率よく使える
休憩中はスマホを見ず、目を閉じる or 軽くストレッチをするのが効果的 集中力が続かない人は、自分の集中力が持つ時間(15分程度)から始めてみましょう。 - 「感覚回復」:五感をリラックスさせる
視覚:自然の景色やアートを眺める
聴覚:好きな音楽やヒーリング音楽を聴く
嗅覚:リラックスできる香り(アロマ、コーヒー)を取り入れる
触覚:温かい飲み物をゆっくり飲む、心地よい素材の服を着る - 「睡眠回復」:深い睡眠でエネルギーを補充する
睡眠の最初の90分を大切にする(成長ホルモンの分泌がピーク)
寝る2時間前にスマホをオフにする(ブルーライトで睡眠の質が低下)
「眠れない時は無理に寝ようとしない」(ストレッチや読書でリラックスする)
- 「リズム回復」:90分ごとに小休憩を入れる
- 休息を意識すると、マインドモードが安定する!
- 休むのはサボることじゃない」
- 適切に休息を取ることで、より高いパフォーマンスを発揮できる
この意識を持つだけでも、マインドモードの安定度が変わります。マインドモード2や3で「頑張りすぎているな」と感じたら、「リズム回復」「感覚回復」「睡眠回復」 を意識してみましょう!
メンタルを安定させる思考習慣
- メンタルは「習慣」で安定する
「今日は気分が乗らないな…」と感じる日は誰にでもあります。しかし、気分に左右されてしまうと、「やる気がある時だけ行動する」という不安定な状態に陥りやすくなります。重要なことは、「メンタルを安定させる思考習慣」を身につけることです。思考のパターンを変えることで、マインドモードを意識的に高められるようになります。 - マインドモードを安定させる3つの思考習慣
♩今日から実践できる「メンタルを安定させる思考習慣」
「行動のスイッチを作る」
「気分が乗らなくても、とりあえず始める」こと
「この動作をしたら仕事モードに入る」というスイッチを決める(息を吐いたら立ち上がるなど)
「ポジティブな言葉を使う習慣をつける」
自分の言葉がメンタルに影響を与えることは科学的にも証明されています。
「疲れた」ではなく「少し休もう」
「できるかな?」ではなく「とりあえずやってみよう」
「完璧を求めず、70%の力で続ける」
「100%の力でやろう」とすると、マインドモードが下がった時に挫折しやすい
「70%の力で続けることが大事」と考えると、継続がラクになる - これを続けると、メンタルが安定し、行動力が上がる!
この3つの思考習慣を取り入れると、
気分に左右されず、安定したパフォーマンスを発揮できる
行動のハードルが下がり、やるべきことに自然と手が伸びる
疲れても、回復しやすい状態を維持できる

マインドモードを高め、最高の自分になるために
- いきなり劇的に変えないで!一歩ずつ前へ進もう!
- 気分が良いことを意識して増やす習慣
朝のルーティンでマインドモードを整える
美しいもの・優しいもの・良い香りを意識して取り入れる - エネルギーを最適化する休息法
90分ごとに小休憩を入れる
五感をリラックスさせる(視覚・聴覚・嗅覚・触覚)
睡眠の最初の90分を大切にする - メンタルを安定させる思考習慣
「行動のスイッチ」を決めて、やる気に頼らない仕組みを作る
ポジティブな言葉を使う習慣をつける
完璧を求めず、70%の力で続ける - まずは1つ選んで実践しよう!
「どこから始めたらいいかわからない…」という方は、「気分が良いことを意識して増やす習慣」から始めてみましょう。「無理なくできること」を一つずつ積み重ねていけば、自然とマインドモードが高まり、行動が変わり、人生が好転していくはずです!
メンタルタフネスはメンタルトレーニングで実現できます。
心の強さ≠生まれ持った性格 → 心の強さ=スキル+身につけた考え方
メンタルトレーニングを通してメンタルタフネスを手に入れよう。