心をフルネスに導く要素

カウンセリングアドバイザー自分の心の状態は自分で決めることができます。
そのためには心の状態に影響を与える要素を上手に使う必要があります。

心の状態に影響を与える要素とは、認知の癖、体の状態(表情、体調、姿勢など)、行動の癖(態度、言葉の使い方)、獲得スキル、感情・感覚回路の強度、防衛策(考えや行動の癖に含まれる)です。

ほとんどの人はこれらを環境、出来事、他者から受けた心の状態を表現するために使ったり、それによって起こった結果だと受け入れてしまいます。

しかし、それでは外部要素(環境、出来事、他者)に反応しているだけです。
外部要素に自分の心を支配されているということを意味します。
考え方の癖が心の状態(感情)を決める

思考を選択するというアクティベーションスキル

「思考は選択できる」といわれてどう思いますか?
もちろん、これまでの経験から出来上がった思考パターンをすぐに変えることはできません。
ですから最初のうちはある状況に出会うと、今までと同じ思考が自動的にでてきます。思考と結果の関係

しかし同じ状況に対する思考パターンがいくつも存在するので、これまでとは違う思考を見つけるスキルを習得することで、次第にそれらを見つけることができるようになっていきます。
その中から心の状態をフルネスに導く思考を自らの意思で選択することができるようになると、心の状態をフルネスに導きやすくなります。
これまで、一着しか洋服を持っていなくて、その服にそぐわない場所に行くときに嫌な思いをしていた人が、洋服ダンスの中に沢山の洋服を持つようになり、状況に合わせた洋服を選択できるようになったことで、どこへでも出かけられるようになったというような感じです。状況と思考の選択

ステップ1

感情に影響を与えているのは自分の思考(考え方の癖)で、状況が感情に影響を与えているのではありません。このことを理解しましょう。
状況A→○と考える→○という感情→〇という行動→〇という結果
状況A→△と考える→△という感情→△という行動→△という結果

ステップ2

ステップ1を常に意識して生活しましょう。

ステップ3

考え方を増やすトレーニングを継続して行いましょう。

  • 別の考え方はないか?
  • あの人だったらどう考えるだろうか?
  • 人に考え方を聞く Etc

認知行動療法のスキルをマスターすると良いでしょう。

ステップ4

○という結果を△という結果に変えたければ、○という考えでなく△と感情を生み出す△という考え方を選択しましょう。

これが思考の選択です。

分岐点・道しるべ

最初は難しいと感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで自然にできるようになっていきます。
正しい思考や適切な思考があるわけではありません。思考の選択肢を増やし、状況が変わったら状況にあった思考選択ができるようになること大切です。

過去に良い結果が出たからいって、状況が変わっているのに同じ思考を選択すると望んだ結果(パフォーマンス)は得られません。
状況に応じて思考を変える必要があるのです。状況に応じて、自分をフルネスに導く感情が生まれるように思考を選択できるスキルを磨いていきましょう。