イメージトレーニングしよう2
メンタルを強化するために効果的なスキルとしてイメージトレーニングがあります。イメージ力にはイメージの中で視覚、聴覚、身体感覚をできるだけリアルに感じたり、その感覚を操作例えば再生スピードや色合い、対象の大きさや音の大きさや数、暖かさ、冷たさなどをコントロールして、そのイメージから受ける感覚を操作したりします。
潜在意識は言葉そのものの意味や論理からの影響より、イメージや感覚からの影響の方が大きいのでイメージトレーニングを用いることが、とても効果的なのです。
メンタルを強くするための3つのイメージの活用法
- イメージリプレイシング
過去に起こった望まない出来事からの影響を取り除くために、その出来事が望ましいシナリオで展開するように、改善しながらイメージを行い、望ましいイメージを自分の潜在意識のなかに安定化させる - イメージリハーサル
将来起こること、目的に合わせた良いイメージや味わいたい感覚をイメージを使って再現し、それを自分の潜在意識に安定化させる - イメージパワーリリース
過去に起こった望まない出来事からの影響を取り除くために、今に強い影響を与えている出来事をイメージするたびに忘れていたことがないかをチェックしながら、出てくる新しい情報がなくなるまで繰り返す。
3は過去の出来事が今に与える影響が根強く、強力な場合にサポートする人(カウンセラーなど)と一緒に行いますが、やり方を理解すれば1、2は一人で取り組むことも可能です。
2:イメージリハーサル
イメージリハーサルは将来起こること、目的(起こしたいこと)についての良いイメージや味わいたい感覚をイメージの中でリアルに体験することで、それを自分の潜在意識に安定化させていきます。
演劇やミュージカルなどを上演する時にも何度も何度もリハーサルを行いながら、その動きや言葉、周囲とのやりとりなどを心身に刻み込みながら、より望ましいものへと演出を改善させていきます。
リハーサルを行うことで、事前にその場で起こる出来事を(疑似)体験し、必要があれば修正を加えられること、「うまくできた経験」を事前に何度もすることで、自信を持って本番に臨むことができるようになります。
手順
- 書き出し
将来起こることや目的を紙に書き出します。書き出した出来事のストーリーや細かい設定(誰が、誰と、何を、いつ、どこで、どうして、どのように)といった基本設定だけでなく、季節や気温、体の感覚、感情なども書き出しましょう。
イメージリハーサルではより細かいイメージ演出にも気を配り、よりリアルにイメージできるようにすることが重要です。 - イメージリハーサル
書き出した内容をイメージします。 - 改善
2でイメージした内容について、よりリアルに感じるために必要なことを検討して紙に書き出します。
その場で改善できることであればストーリーや設定に変更を加えましょう。その場でできないこと(調べたり、人に聞いたり、どこかへ行ったりなど)が必要な場合は課題として書き出しておいて、後日実行してください。 - 2、3をできる限り繰り返しましょう。
書き出したストーリーをワクワク、ドキドキ感情が伴うようにイメージすることを目標としてください。
気をつけて欲しいことは、イメージリハーサルを「義務」として考えたり、「やらなければいけない課題」とはとらえないようにするということです。
イメージリハーサルでは意識の90%近くを占めるパワフルな潜在意識に、成功体験のイメージや感覚を送り込むことが大きな目的となっています。
イメージリハーサルを「義務」や「やらなければいけない課題」としてとらえてしまうと、イメージした内容にネガティブなイメージが入り込んでしまうので、それを現実化するパワーを得られなくなってしまいます。イメージリハーサルを行う時は「ワクワク」「ドキドキ」「楽しい」というポジティブな感覚を味わいながら行うことを意識してください。
次回もイメージ方の続きをお伝えします。
メンタルタフネスはメンタルトレーニングで実現できます。
心の強さ≠生まれ持った性格 → 心の強さ=スキル+身につけた考え方
メンタルトレーニングを通してメンタルタフネスを手に入れよう。