アセスメント(機能分析)
A(環境の変化や行動)が起きると、必ずBが起きるという時、AとBの間には随伴性(付随関係)があるといえます。 随伴性を特定できれば、それに対してどんな事ができるか検討し、対策を打つことで望ましくない行動(問題)を改善することができます。
STEP3:対策・方針の効果を評価方法について
認知行動療法で高い効果を上げるためには、対策・方針とその効果を正確に評価してフィードバックし改善し続けることがとても大切です。しかし何度も評価しフィードバックして検討しても、改善するポイントが見つからない場合も多いものです。
そうした場合、年齢、生活習慣、育成歴、環境、性格的な特徴、問題の状況、身体の状態など様々な要因をさらに詳細に調査し直し、考慮に入れてターゲット行動の機能の機能を分析、明確にして対策、方針を調整していきます。
ABAB反転法
標準的には評価に単一事例研究法を使います。代表的なのはABAB反転法です。
- 介入(対策)しない状況で行動観察
- 決定した介入(対策)を行い、変化、改善があるかを観察
- 再び介入(対策)を休止して行動観察
- 2と同じ介入(対策)をすることで行動の変化、改善があるかを確認
A | B | A | B | |
内容 | ベースライン | 介入(対策) | ベースライン | 介入(対策) |
目的 | 通常の状態でのターゲット行動出現回数を測定し記録します。 | ターゲット行動の変化、改善が介入(対策)によって起きるかを測定し記録します。 | 変化が介入(対策)によって生じているかをチェックします。 | ターゲット行動が、介入(対策)によって再び変化、改善するかを調べ、変化が介入(対策)によって生じているかを確認します。 |
手続き | 通常の状態でのターゲット行動の状態を把握する。 | 介入(対策)を開始します。 | 介入を止めて、再度ターゲット行動の測定をします。 | 介入(対策)を再開します。 |
介入(対策) | ||||
ターゲット行動の回数 |
※時期をずらしてベースラインの測定及、介入(対策)後の評価を行って効果を確認する場合もあります。