認知行動療法の段階ごとの目標
認知行動療法でのカウンセリングには段階があります。初期の導入時から終結までをプランニングし、計画をもってカウンセリングに取り組んでいきます。
「ファーストステップ」「セカンドステップ」「サードステップ」「ラストステップ」の4段階に分けてとらえ、それぞれの段階でサポートの目標をもった上でカウンセリングをプランニングしていきます。
- ファーストステップ
相談者の中心的悩みを聞きながら、その悩みの背景にある問題を明確にしていきながら、今後の方針や方法の選択について検討していく段階です。 - セカンドステップ
相談者へ必要な心理的知識の情報を提供しながら、相談者の中にある変化への動機付けを高めていきます。
相談者自身が主体的に課題へと取り組めるように意識付けをしていきます。
ファーストステップで明確になった問題をさらに詳細に分析して、この段階で取り組める課題を選定していきます。
相談者が自分の問題を客観的に見られるようにサポートすることもこの段階では大切です。 - サードステップ
問題を解決していくための取り組みを始めます。必要なスキルを身につけたり、問題の場面に対する対処方を身につけるためのトレーニングを行います。
また、それらの取り組みに対する効果を自己評価することで、困難な状況に自分自身で対処ができるという感覚を育てていきます。 - ラストステップ
問題の改善程度や悩みがどの程度改善されたかを確認します。
また、これまでに身につけた問題解決スキルや対処スキルを振って習得したスキルの確認や、使用方法の確認を行います。
また、今後の生活で予想できる問題を明確にして具体的な取り組みを、あらかじめ用意しておきます。