導入のポイント

カウンセリングにはできるだけ家族全員に参加してもらいます。
家族がどうしても参加できない場合でもIP(問題行動を起こす人)のケアを中心的に行う人は参加してもらいます。

チェックマーク参加者の人数は6名以内が望ましいと考えられています。
カウンセリングではIPの言動、状況を機能分析するだけでなく、家族の相互作用の機能分析も行います

そして心理的知識の提供、行動的技法のスキル向上、コミュニケーション訓練、問題解決訓練などを通して問題解決を図っていきます。
家族が行動的スキルを身につけてIPに対してそのスキルを使えるようになることが目的になります。

カウンセリングにおいて特に重要こと

ダブルハート

IPと家族への思いやりと配慮

  • IPと家族が現在行っていることの中で良い点を取り上げて評価すること
  • IPと家族の問題について話す時、否定的な言葉(強情な、不適切ななど)を使わず、肯定的な、中性的な言葉(こだわりのある、困っている、圧倒されている)をつかうこと

です。

なぜかといえば、IPと家族はカウンセリングにやってくるまでに試行錯誤を繰り返し、苦しみ続けてきたからです。
苦しみの中で必死に取り組んできたことを安易に否定されてしまうと、それまでの感情や行動、ひいては人間性を否定されたと感じてしまうものです。

行動療法の技法を用い、IP、家族、カウンセラーが協力的に取り組むことができれば、問題の軽減、解決の可能性がとても高いのですが、この段階でIP、家族、カウンセラーの間に心の溝ができてしまうと、それが問題の軽減、解決の支障になってしまいます。問題の軽減、解決のためにはIP、家族への十分な配慮が必須なのです。