心の構造

認知療法の分野では心は3つの階層からできていると考えられています。

心は3つの階層
  1. 自動思考
  2. 思い込み/ルール
  3. スキーマ

スキーマ

スキーマとは「世間は甘いものじゃない」「他人なんて冷たいものだ」「自分は弱い人間だ」といった、自分や他者、自分が存在する世界などについての根本的な判断の基準をいいます。

思い込み/ルール

「頑張り続けないと大変なことになる」「他人を信用してはいけない」「いつも平静でいなくてはいけない」など、スキーマに基づいて自分を守るために作り出すルールや思い込みのことをいいます。

自動思考

「ここで頑張れないなんてなんて情けないんだ」「騙されないぞ」「動揺したところを見られてしまった。大失敗だ!」など、自分にとってはあまりにも当たり前すぎるルールや思い込みに基づいて生み出される、普段から自分を意識できている考えのことをいいます。

心の構造

スキーマが変化すると世界が変わって感じられるようになります。スキーマが変わることでルールや思い込み、自動思考が変わるため、行動や感情も変化していきます。つまり、多くの場合、スキーマが変化することで、これまで問題だと感じていたことが問題でなくなるということです。