心をフルネスに導く要素
心の状態に影響を与える要素を上手に使えば、自分の心の状態は自分で決めることができます。
心の状態に影響を与える要素には、認知の癖、体の状態(表情、体調、姿勢など)、行動の癖(態度、言葉の使い方)、獲得スキル、感情・感覚回路の強度、防衛策(考えや行動の癖に含まれる)があります。
ほとんどの人はこれらを環境、出来事、他者から受けた心の状態を表現するために使ったり、それによって起こった結果だと受け入れてしまいます。
しかし、それでは外部要素(環境、出来事、他者)に反応しているだけです。外部要素に自分の心を支配されているということを意味します。
言葉を選ぼう!
自分が使った言葉は自分の心の状態に強い影響を与えます。言葉の持つイメージは確実に潜在意識に影響を与え続け、入り込み、定着していきます。そして定着した言葉のイメージを実現しようと働きます。
気をつけていただきたいことは、潜在意識は言葉の論理的な意味ではなく言葉の持つイメージに強い影響を受け、語を理解できないことです。
他者に「お前なんか失敗してしまえ!」と言葉を投げかけると、潜在意識が「失敗」というイメージを受け取り、自分を失敗へと導こうとします。
普段からフルネスを感じやすい言葉を選び、自分だけでなく他者にもフルネスを感じやすい言葉を投げかけることで、フルネスになりやすくなるということです。
自分や周囲の人たちをフルネスに導く言葉を選択するようになることで、フルネスの感覚がドンドン強化されていきます。フルネスに導く言葉を「選び」「耳にして」「使える」アクティベーション・スキルを向上させていきましょう?
耳に入れる言葉を選びましょう!!
口に入った食べ物が体の材料になるように、耳に入った言葉は心の材料になります。
お菓子やジャンクフードを食べたいと思ってしまう環境(買い置きする、目の前に置く、コンビニに毎日立ち寄るなど)に身を置けば、お菓子やジャンクフードを食べたいという欲求が次第に強くなってお菓子やジャンクフードをツイツイ食べすぎて太ってしまうものです。
言葉も同じです。
自分の心をアンフルネスにしやすい言葉をたくさん耳にする環境にいると、自分もそれらの言葉を使いたくなってきます。
そして、いつの間にか自分もそれらの言葉を多用するようになり、アンフルネスに陥りやすくなっていきます。
アンフルネスに陥りやすいネガティブな話(愚痴や悪口、他者避難など)をするのも同じです。
フルネスを強化するために
「どんな人と一緒に過ごすか?」「どんな環境(所属集団、本、映画など)を自分に与えるか?」「どこへ行くか?」を自分の意思で選択し、フルネスワードをたくさん聞ける状況を作りましょう。
アンフルネスにつながる「口癖」「会話内容」を見直し、フルネスにつながる「口癖」「会話内容」を意識して選択する習慣を身につけましょう。
気をつけて欲しいのは、言葉として表に出さなくても頭の中使えば心の状態に影響があることです。実際に言葉に出した時より使用する回路(耳や口など)が少ないですが、そのイメージはシッカリと潜在意識に伝わってしまいます。
アンフルネスに陥った時、その前にどんな言葉を使って、どんなことを考えていたかを記録してみましょう。反対にどんな言葉を使って、どんなふうに考えたらフルネスの状態に自分を導けたかもノートに書き込んでいきましょう。
心の状態に影響する外部要素と関係なく、どんな状況でもフルネスワードを選択して使うことは、とても難しいものです。
どんな状況でもフルネスワードを選択して使えるようになるために、心の変化とワードを記録しましょう。
フルネスワード、アンフルネスワードを意識しやすくなっていきます。
ポイント
- 単純にポジティブな言葉(いいね、スゴイねなど)がフルネスワードではないこと。(他者からそのような言葉をかけられてもフルネスにならないこともあるはず)
- 大切なことは日頃から自分を観察し、「どんな言葉が自分をフルネスに導くか?」を知っておくこと。
- 自分をフルネスに導いてくれる言葉なら、どんな言葉でも良いこと。(自分がフルネスになりやすい言葉や内容を知っておくことが大切)
- 周囲の人をアンフルネスに陥らせる言葉は避けること。
人はドンドン成長し変化していくので、自分をフルネスにする言葉や内容も変化していきます。常に自分の心の状態を意識して、その変化に気づけるようになっていきましょう。
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心の強さ≠生まれ持った性格 → 心の強さ=スキル+身につけた考え方
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