リラックスには準備が必要?
心がネガティブに傾きやすくなる原因の一つとして、十分にリラックスして副交感神経を優位にする時間が不足していることが挙げられます。
家に帰って横になればすぐにリラックスできると考えている人が多いことが影響しているようです。
昼間の活動モードから夕方のリラックスモードに体を切り替えるには時間が必要だということを知らない人が多いからでしょう。
人は太陽とともに生活してきた
長い間、人間は太陽の周期に体を合わせて生きてきました。
日が昇ると活動モードに体を移行して必要な行動をし、夕日が沈むとリラックスモードに体を徐々に移行して良質な睡眠(休息と回復)をするための準備をします。
ですから理想からすれば冬場は17時から18時、夏場でも19時を過ぎたらリラックスモードに移行しやすい状況に身を置く必要があるのです。
しかし、現代人に生きる人たちがそれを実行することは、かなり難しいと言えます。
コンビニに寄れば明るい光に照らされ、電車の中でもスマフォのブルーライトに照らされます。夜の9時移行に帰宅しなければならない人も少なくないでしょう。
ですから短い時間を有効に使って体をリラックスモードへ導く工夫が必要です。
(入浴、食事、照明など)
それに加えてリラックスの準備を行うことを意識しましょう。
先ほどもお話をしましたがリラックスモードに体が切り替わるためには時間が必要なので、夜の10時に帰宅して就寝までの2〜3時間で急速に体をリラックスモードに切り替えることは困難です。
ですから仕事が終わったらできるだけすぐにリラックスの準備を行うことが必要になってきます。
リラックスの準備
- 仕事終わりのサインを決めよう
仕事が終わったらネクタイを外す、仕事が終わったら髪をほどく、仕事が終わったらメガネを変える、仕事が終わったらテーマソングを聞くetcなど、仕事が終わったことを潜在意識に自覚させる習慣をつけましょう - 帰路の過ごし方を工夫しよう
帰りの電車でスマフォを見ている人、コンビニに寄って何かを購入している人をよく見かけます。
しかしスマフォの画面の強い光の中に含まれるブルーライトやコンビニの明るい照明は交感神経を刺激して、体がリラックスモードへの切り替わることを邪魔してしまいます。 - 快適なことだけ考えよう
家に帰るまで今日あった仕事の失敗のことや明日の仕事の段取りについて考えている人も少なくでしょう。
しかしそれではリラックスの準備が進みません。
リラックスの準備のために帰路では快適なことを意識して考えましょう。
「今日のお風呂はどの入浴剤を使おうかしら?」「週末はドライブに行こう」など、心が落ち着いたり気分が良くなることを考えるようにしましょう。
もちろんリラックスの準備ができないような状況の時もあるでしょう。
大切なことは「体がリラックスモードびなるまでには時間が必要で、できるかぎりその準備を行おう」という意識を持つことです。
しっかりリラックスして体が十分に休息・回復の作業を行えるようになると、仕事の生産性もあがるので、リラッックスの準備の時間がドンドン取りやすくなっていきます。
リラックスの準備を意識して、より活動的でより生産的な毎日を過ごすことを心がけましょう。