ワーク28:ボディースキャンのワーク
ボディースキャンというワークは頭のてっぺんから足の先まで部位を細かく分けてその部位1つづつに丁寧に意識を向けて感じ取っていくワークです。
「自分の体なんだからワザワザそんなことをしなくても感じ取れるよ」と思う方も多いと思いますが、人は使ったところが強化され、使わないところが弱化していきます。
つまり、感じ取る力が強いところと弱いところがあるということです。
感情というのはある意味では体の反応です。
胸が苦しい、腹が立つ・・・ですから、特定の感情ばかり感じていると体の特定の部位に意識が向いて、それが続くことでその部位を感じ取る力が強くなり、反対に他の部位を感じ取る力が弱くなってしまうことで、さらにその感情に陥りやすくなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
ですから、体のすべての部位を丁寧に探索し、意識を向けて丁寧に感じ取る練習をすることで特定の感情に縛り付けられにくくなっていくのです。
最初は退屈に思うかもしれませんが、繰り返し行うことで体の変化を繊細に感じ取ることができるようになり、リラックスしやすくなっていきます。
寝転んでやっても、座ってやっても構いませんし、頭から始めても足先から始めても構いません。
自由にやってみましょう。
慣れてくると特定の部分に意識を向けて感じ取るまでの時間が短くなってきます。
リズムやスピードを変えて行ってみましょう。
例
足の指に意識を向けてみよう・・・足の指はどんな感じだろう・・・なんか冷え切ってるなぁ・・その感覚を味わいます・・・足の甲はどうだろう・・・足の甲に意識を向けて足の指先のことは忘れてしまいましょう・・・そういえば足の甲って意識して感じたことなかったなぁ・・・少しムズムズした感じが・・・・(足の指先、足の甲、足の裏、足首、すね、ふくらはぎ、膝、太ももの表、裏、局部、鼠蹊部、下腹、中腹、みぞおち、胸、喉、首の裏、顎、鼻、頬、目、額、頭のてっぺんetcを丁寧に人つずつ感じていきましょう)
体の感覚に意識を向けて丁寧に感じましょう。
その時、頭がいてたくても、肩が凝っていても、喉が痛くても、それらを消そうとせず、そのまま感じ、受け止めて味わいましょう。
寝つきが悪いと感じている方がボディースキャンをやることで寝つきが良くなることも多いようです。
ぜひ試していただきたいワークのひとつです。
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