行動論的カウンセリング
行動論的カウンセリングでは問題を引き起こす行動(問題行動)は
- 何かの原因により誤って学習された結果
- 場面に相応しく望ましい行動(適応行動)を学習する機会がなかった結果
身につけられたものであると考えるので、
- 問題行動をなくす(除去)
- 適応行動を新しく学習し身につける
ためのサポートをすることがカウンセリングの目的となります。
ですから、行動的カウンセリングでは一般にカウンセリングで「人格の再統合」とか「自己実現の達成」のような抽象的な目標ではなく、個人の抱えている問題ごとに具体的な目標を設定します。
例えば、
- 望ましい考え方や発言:ありがとう、助かります
- 強化の方法:激励、承認
- 望ましくない態度や反応:うるさいな、ほっとけよ
- 弱化・除去の方法:積極的関心を示ない(オペラント条件付けの原理) 強化、弱化、除去のための方法:目標達成のための参考になるモデルの提示とその観察、本を読むことなど(モデリング学習)、認知療法
といった具合に、より具体的な目標と方法論を定めて行います。
行動論的カウンセリングで重要なことは、目標達成のために対象者が日常生活で実践できることを見つけて指導することなので、対象者と関係の深い人への指導を行なうこと必要な場合があります。