パーソナルスーペースを主張する脚(足)

人は脚(足)を使ってパーソナルスペースの確保をしようとします。

アドバイスする女性動物でいう縄張りの主張行動です。
ほとんどの哺乳動物は様々な場面で縄張りを主張します。

ストレスを感じた時、動揺した時、怯えている時、敵を脅かしている時など様々な場面で縄張りを主張します。
この行動によって自分の立場や縄張りの支配権を明確にしようとするのです。

人間は広く足を広げることで主張します。
相手に対する敵対心を感じると人は大きめに両脚を開いて立つのです。

相手が急に足幅を広げて立ち始めたら、自分のパーソナルスペースを確保しようとしているのです。
これはとても強力なメッセージです。

このノンバーバルを見落とすと、問題がこじれて大きなトラブルに発展してしまうかもしれません。
少なくとも相手の心に何らか変化が起きたことで、問題の火種が起こっている可能性は高いと考えられます。

意見の対立している相手がいる場合、バランスを崩すような(動物として争った時に不利になる)姿勢、脚を交差させるなどの不安定な立ち方しないのです。
話をしていて、それまで足を揃えて立っていた人が、急に足幅を広くするのを見たら、その人はだんだん機嫌を悪くしていると考えて良いでしょう。
足幅のノンバーバル1

足幅のノンバーバル2

足幅が突然変わると機嫌が悪くなった可能性があります

この姿勢の変化は「何かが起きた時に対処する準備」なのです。
つまり機嫌が悪くなったというメッセージなのです。

ですから相手がこのノンバーバルメッセージを送ってきたこと気づいたらトラブルを起こさないように細心の注意を払いましょう。
対立を和らげるために自分自身がこのノンバーバルメッセージを相手に送っていないかをチェックして足の幅を狭くしましょう

自分自身が相手にこのメッセージを送っていることに気づいて足幅を狭くすることで、対立感、緊張感が緩んで穏やかな雰囲気に戻ることも多いのです。

反対に相手に圧倒されてしまう自分を奮い立たせたい場合は、意識的に足幅を広くとって立つようにしましょう。
意識的に脚を広げて立つことで自分の立場を優位に転換できる時もあるからです。

特に相手に権威や力を示したい時には役立ちます。

子供に反省させたい時、お母さんは大きな声で叱りつけるのではなく、足場を広めにとって子供に向き合うと良いでしょう。
立ち方に普段から気を使うことで人間関係に影響を与えることができるのです。


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