基礎を向上させるアクティベーションスキル

最初は目標設定です。目標達成にとらわれたり振り回されず、目標を自分のフルネス化に利用するスキルです。このスキルを磨くために大切なことは、目標が「今するべきことを明確するために必要」なんだということを知っていることと、明確になった目標に意識を向け続けることです。

イメージ法2(イメージを操作しよう)

イメージをよりリアルにする方法は前回ご説明しました。

今回はサブモダリティ(イメージの要素)の特徴を意識的にコントロールすることでイメージの印象を変化させていく方法を解説します。例えば視覚の場合、イメージとして脳に描く映像には、色、明るさ、距離、方向、コントラスト、動き、速さなど、様々なサブモダリティによってその印象が特徴付けられています。トレーニングを積むことでこれらの要素を意識的に操作して(テレビの画像調整つまみを動かすように)、映像を明るくしたり、再生スピードを変化させたりして自由に設定を変化させ、その印象を操作できるようになっていきます。

聴覚のサブモダリティには音の高さ、音量、テンポやリズム、音源の位置(方向や距離?)などのサブモダリティーがあります。音量を調節したり、音の高さやテンポを変えたり、音源の方向や距離を変化させて、その印象を変化させていきます。身体感覚のサブモダリティには、皮膚感覚、感触の質感、感覚の強度、温度、湿度、重量、質量などのサブモダリティーがあります。また、どんな空間でイメージをしているかという要素もあります。

頭の中に映像をコントロールするためのパネルをイメージして、下記の表を参考にしながらサブモダリティーを変化させていきましょう。「この要素を変えたらどうなるか?」を考えながら操作してサブモダリティーの変化による印象の変化を自在に操れるようになっていきましょう。

ミキサーパネル

サブモダリティーチェック表

視覚

項目

チェックポイント

イメージの数

それは一つ? 複数? いくつ?
複数ならば同時に見える? 別々に発生する?

明るさ/暗さ

最も明るくまぶしい上体を10としたら、どれぐらいの明るさ?メモリ杯まで上げて明るくしたら、どうでなりますか?
映像との距離 近い:何mぐらいの近さ?
遠い:どれくらい遠くに見える
ますか
もっと近づいて(遠ざかって)みたら、どうなりますか?
大きさ 対象物の大きさはどれぐらいですか?
モノクロ、セピア色、フルカラー?
鮮やかさ、淡さはどれぐらい?
色をつけてフルカラーにしたら(色をなくして白黒にしたら)どうなりますか?
映像の動き 写真のような静止画?
ビデオのような動画?
コマ送り?
フラッシュバックのような映像?
動きのスピード

スピードはどれぐらい? 再生スピードを3倍にしたらどうなりますか?
スロー再生してみたらどうなりますか?

焦点

ピンとは合っていますか? 部分的に合っていますか? 全体にぼやけていますか?
ピントを合わせて、もっとハッキリ、クッキリさせられますか?そうするとどうなりますか?

聴覚

項目

チェックポイント

音の数 ひとつ? 複数? いくつ?
同時に聞こえる?
別々に聞こえる?
音源の位置・距離・方向 その音はどこから聞こえてくる?
どの方向から?
どれぐらいの近さ/遠さから?
音量 音はどれぐらいのボリューム?
つまみを上げて音を大きく(小さく)してみたらどうなりますか?
テンポ・スピード その音のテンポは速いですか?遅いですか?
再生のスピードを上下してテンポを早く(遅く)したらどうなりますか?
リズム その音にはリズムがありますか?
一本調子ですか?
リズムをつけてみたら(なくしたら)どうなりますか?
高低 その音は、主に高いですか?低いですか?
うんと高く/低くしてみたらどうなりますか?その音はどれぐらいハッキリしていますか?
明澄 不明瞭ですか?
音の種類 その音は音楽ですか?雑音・物音ですか?話し声・メッセージ(言葉)ですか?大人の声ですか?子供の声ですか?

身体感覚

項目

チェックポイント

位置

身体のどの部分に、その感覚を感じていますか?
どれぐらいの範囲ですか?

動き

その感覚は止まったままですか?
移動していますか?

強度

感覚の強さはどれぐらいですか?
レベルを上下してもっと強くすると(弱くすると)どうなりますか?

温度

温かい感じですか?
冷たい感じですか?
温度を上げて(下げて)見るとどうなりますか?

湿度

湿った感じですか?
乾いた感じですか?

キメ(肌触り)

触った感覚は硬いでしょうか?柔らかいでしょうか?
ザラザラ? スベスベ? ツルツル?

重量

重くて圧力がかかっている感じですか?
軽やかな感じですか?

味覚

甘さ、苦さ、辛さ、味の濃淡など

嗅覚

匂いの種類、匂いの強弱など

身体感覚(空間)

項目

チェックポイント

当事者・傍観者

その体験を実体験のように見て、聞いて、感じていますか?
他人事のように傍観者として観察している感じですか?

広さ・狭さ

体験しているイメージの場所はどれぐらい広く(狭く)感じますか?

近い・遠い

見て、聞いて、感じていることは、どれぐらいの近さ/遠さにありますか?

奥行

感じている空間には、奥行がありますか?
それとも平面図のような感じですか?
サブモダリティのセット内容は自由に変更することができます。組み合わせを変えることで体験を創り出したり、印象変えることができるようになります。テストしながら自分のモチベーションを向上させ、現実味を感じられワクワクするセット内容を見つけていきましょう。