望ましい行動を育てるテクニック
行動パターンを変化させたい時、
- ターゲット行動の頻度を低減させること
- 同じような機能(役割、効果)を持っている別の問題を引き起こさない行動を増加させること
の2つの方法から選択することになります。
2を選択した場合、その行動の機能によって対象者(又は自分)のニーズが満たされる必要があります。
2を選択して新しい行動を定着、習慣化していく方法には以下のようなものがあります。
- 課題分析
- 形成化
- モデリングとプロンプト提示
- 連鎖化
- トークンエコノミー
- 行動契約
今日から各項目について、1つ1つ解説していきます。
トークンエコノミー
トークンとは代理貨幣という意味です。
トークンエコノミーでは、ある条件を設定し、それをクリアできるとトークンを手にする事ができ、トークンを集めるとその額に応じて様々な快を得られるというルールを作って目標行動を習慣化していく方法です。
トークンを使う事で正の強化が起きやすく、目標行動を習得し、習慣化しやすくなります。
トークンエコノミーでは、目標行動をするとでトークンを手にできます。
一定量集める事で快(利益)を得られるようにするのですが、引き換えが能な快(商品、機会、サービスなど)の事を、裏づけ強化子と呼びます。
裏付け強化を単一に限定するより、様々なものと自由に交換できる方が効果が高いようです。
ポイント
トークンエコノミーをするとき、トークンの1単位(コイン、シール、スタンプなど)の価値が関係者間で明確になっている事が重要です。
トークンと交換できる快(裏付け因子)に、どんなものがあるのかを明確にし、関係者間で共通の認識がある事が大切です。