行動を変化させる方法
ターゲット行動が決まったら、その行動の頻度を変化させていく方法を選択しましょう。
正の強化(行動の出現頻度を高める方法)
- ターゲット行動を行った結果「快」が増加する(報酬を得る)ような設定や取決めを行いましょう。
褒める、喜ぶ、肯定的な感情を示す、好きな活動/刺激/物を提供(自らご褒美を与える)
「ポイント」
- 報酬には強化の価値が持続しやすいものを選ぶようにしましょう。
満足してしまいそれ以上いらないと思う報酬は避けましょう。
より大きな報酬でなければ満足できなる状態を起こしにくい報酬を選びましょう。(お金やおもちゃなどは起こしやすい) - 自分で(本人が)報酬が増加したと確認(認識)できるように工夫、チェックしましょう。
- 継続的に提供し続けられる報酬を選びましょう。
金銭などは与える金額が増大して行って継続できなくなる場合も多いものです。 - 副作用のない報酬を選びましょう。(薬物、甘いものなど)
負の強化(行動の出現頻度を低める)
- ターゲット行動を行った結果行動の結果「不快」が減少するような設定や取決めを行いましょう。
- ターゲット行動を行った後、変化が全くなければ、その行動は強化されません。
- それが繰り返されることでその行動の発生頻度は減少して行きます。
- (消去:緩やかな行動の減少と消滅)
消去よりも急激に変化を起こしたい時は「罰」(不快を与える)と言う方法もありますが、その場合は慎重な取り決めを行ったうえで行わないと望ましい結果が得られない場合がありますので注意が必要です。
「ポイント」
- 罰を与える時は、与えるものと、与えられるものの間に信頼関係が必要です。
- (自分で罰則を与える場合も効果とダメージ、負担のバランスに注意をする必要があります)
- 多用しすぎると本人がやる気を無くして(落ち込んでやる気がなくなって)しまったり、与えるもの(自分)にネガティブな感情を抱いてしまうことがあるので、慎重に用いる必要があります。
- 消去や正の強化と組み合わせて用いるようにしましょう。
正の強化2、負の強化1といった具合に、正の強化が負の強化の2倍以上になるように心がけましょう