弁証法的行動療法とは

弁証法的行動療法(Dialectical Behavior Therapy:DBT)は、マーシャ・リネハンによってに開発された境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder:BPD)の代表的診断指標になっている自殺行動(リストカットetc)などの意図的、自己破壊的な問題行動に対て有効性の実証された認知行動療法的技法です。
注目・注意(小)DBTは自殺類似行動だけでなく、抑うつ、不安、怒り、解離など社会的適応問題に対しても効果が高い技法です。
自殺行動の再発率の減少、対人関係の改善など長期的効果があることが報告されています。

また、近年ではBPDだけでなく摂食障害、心的外傷後ストレス障害(Posttraumatic Stress Disorder:PTSD)などにも用いられることが増えています。

DBTの手続き

  1. 個人外来
  2. 集団によるスキルトレーニング
  3. 電話相談
  4. チームコンサルテーション

の4つの手続きで構成されています。

電話相談

DBTでは面談と面談の間に電話相談を行います。

電話をする男性

電話相談の目的は

  • 集団によるスキルトレーニングによって覚えたスキルを日常生活に生かすためのサポートをすること
  • 自殺衝動に駆られていない時や危機的状況でない時に、自殺衝動に駆られた時や危機的状況の時に援助を求める練習をすること
  • カウンセラーと相談者の間に葛藤や誤解が生まれることを予防するために問題を整理すること

などです。