何か問題が起きた時、将来起きそうなリスクを判断する時、人は

  • 最近の情報(親近性効果)
  • 目立っている情報
  • 自分にかかわりのある情報

重視すると言う傾向があります。

カウンセリングのポイント

そして、その誤った生起率やデータに基づいて思考、行動することが、いき過ぎた心配や不安を引き起こしたり、行動を制限し問題を大きくしていることがあるのです。

つまり、人は出来事の実際の生起率や実データに基づいた評価をあまりしないということです。
ですから、自分がどれぐらい事実に基づいて判断し、行動しているかを知り、そうした傾向の低い人は対象となる基礎データを見直したり、生起率を見直し、考え方や行動を修正することで、行き過ぎた心配や不安に襲われることが減少し、行動力も向上します。

練習の方法

  1. 「出来事が起きる確率や実際のデータを評価する」を使って、自分が思っている確率と客観的確率/予測するデータをリスト化しましょう
  2. 1の数値に基づいて事実を検討し直しましょう。
認知行動療法-出来事が起きる確率や実際のデータを評価する

認知行動療法で使用する「出来事が起きる確率や実際のデータを評価する」の記入例

60:出来事が起きる確率や実際のデータを評価するシートのダウンロード

以下の事について検討してみましょう

  • 望まない事態が生じると、そのネガティブな面だけに注目し、そのことが繰り返したり、頻繁に起こるような気がしてしまい、実際の生起率について考えられなくなってしまいます。
    今の心配事についてそうなっていないかを検討してみましょう。
  • 何%ぐらいの確率で、それが起きると思いますか?
  • 何%ぐらいの人に、それが起きると思いますか?
  • どれぐらいの頻度やサイクルで、それが起きると思いますか?

この作業を行っても、心配が尽きず、自分の考えを証明するデータを探す必要があると感じる人もいるでしょう。
そんな人は、それを行うことについて損益分析をしたり、「不確実さを受ける」ことの利益について検討してみましょう。