前回、根拠を検討するシートを使って問題の原因や発生のメカニズムをできるだけ明確に把握し、合理的な対処を行うことを行いました。
ここで1つ気をつけなければならない事があります。

それは「根拠」として考えたこと自体が合理的かどうかということです。例えば

  • 悲しく感じるから・・・感情的推論
  • 人間として当然・・・べき思考
  • それができないのは人間として失格・・・結論の飛躍 など

根拠自体が合理的でない場合が往々にしてあるものです。
カウンセリングのポイント

ですから、根拠の質を検討するシートを使って、根拠としてあげた内容について、もう一度、その質や合理性を検討してみてください。

根拠 根拠の質と合理性に関する検討
悲しく感じるから 自分にとっては悲しいことだけれど気にしない人も結構いる
人として当然 私の家族の中ではとても当然なことだけれど、〇〇さんはあまり気にしていない
それができないのは人間として失格 それができなくても人として尊敬され、社会の役に立っている人はいる

など、根拠の質や合理性について検討してみることで、現在の信念について新しい見方や変化をもたらし、柔軟でより穏やかな信念を見つけるきっかけになるはずです。

認知行動療法-根拠の質を検討する

認知行動療法で使う「根拠の質を検討する」シートの記入例

以下の質問に答えてみましょう!

  • その根拠や反証は、その信念をどれ位強く支持しますか?
  • 他の人たちは、その根拠に同意するでしょうか?それとも不合理であるとか、極端すぎると考えるでしょうか?
  • 他の人たちにその信念が事実だと納得させられないとしたら、なぜそう思うのでしょうか?
  • その思考にどんな問題があると思いますか?
  • 自分の思考の根拠をリスト化したら、何らかの認知的癖が見つかりませんか?
  • 1~5までの段階で、その根拠を評価してみましょう。
    根拠を検討するシートでリスト化した信念に対する反証の質も同時に評価してみましょう。
  • その信念を支持してきた背景やその理由を考えてみましょう。
  • 自分の気分や感情こそが根拠であると感じる場合、イメージを用いてその信念を感じているときの思考などを思い起こしてみましょう。(気分や感情を根拠としてみなす事はできません。気分・感情と事実を区別して考え直してみましょう)
  • A、B、C、D、F(不可)を使って自分で評価してみましょう。その思考に対する反証の質も同時に評価してみてください。

【「幸せ+」に重要な「幸せ力」】

20:根拠の質を検討するシートダウンロード