完璧を目指すことで問題が大きくなってしまっている人は、失敗や逆戻りを「学ぶための良い機会」として捉えなおしてみましょう。
完璧を目指すことで失敗や逆戻りを絶望の証明のように感じてしまいます。
カウンセリングのポイント

そしてそのことで落ち込んで何もできなくなったり、新たに挑戦する意欲をなくしてしまいます。
「その失敗や逆戻りが起きたときに感じたこと」を振り返り、「何を学んだか」に焦点を当て考え直すことで、そうした状況から脱出することができます。

失敗や逆戻りを「何かを教えてくれる良い機会」ととらえ直してみるのです。

以下の質問に答えてみましょう

  • 人は何かを学ぶときに失敗や逆戻りが必要なことがあります。
    失敗や逆戻りが何を伝えようとしているのかを考えてみましょう。
  • 失敗や逆戻りは、何が役立ち何が役に立たないかを教えてくれる存在なのです。
    問題が再燃し、つらく感じているのでしょう。
    でも、逆戻りを学べる機会としてとらえなおしてみれば、役に立つかもしれません。
  • この経験からあなたは何を学びましたか?
  • 何が役に立ち、何が役に立たないのかを今回学んだのではないですか?
  • 今回の失敗や逆戻りに伴う痛みや失望を、今後どのように役立てる事ができるでしょうか?

失敗の原因の分析、学んだ事をリスト化してみましょう!

「失敗から学ぶシート」を使用し、失敗の原因の分析、学んだ事をリスト化しましょう。

認知行動療法_失敗から学ぶ

認知行動療法で使う「失敗から学ぶシート」の記入例

33:失敗から学ぶシートのダウンロード

失敗や逆戻りが、絶望感や自己批判を強めてしまう場合があります。
共通して見られるのは「うまくいかなかったからあきらめたほうがよさそうだ」とか「私はダメな人間だ」といった思考です。この場合

以前と比べて進歩している点はないか

を慎重に探してみましょう。

自分の言動に対して完璧であることに固執すると、「ポジティブな面を過小評価」したり、逆戻りがいつも起こると感じてしまう「過度の一般化」に繋がってしまいます。そんな場合、

  • この逆戻りは一時的な現象ではありませんか?
  • 前回と比べてどれぐらいの改善がみられましたか?
  • 前回と今回を比べて評価してみましょう?

「失敗から学ぶシート」を使って、その行動について、

  • 今までにできていたこと
  • なぜ今回は失敗したのかということ
  • 次に何ができそうか

について考えてみましょう。

自分が進歩したと思ったら逆戻りしてしまうこともあるものです。
失敗や逆戻りは、そこから学ぶ良いチャンスです。

例えば、ダイエットのために食事を制限しているとします。
そして、あるとき食べ過ぎてしまったとしたら、自分を批判するかもしれません。

でも大切なことは何が役に立って、役に立たないかをこの経験から学ぶことです。
そのために、その行動や出来事について、今までにできていたこと、なぜ今回は失敗したのかということ、次に何ができそうかを考えて見ましょう。
例えば、それは食事制限を再開すること、食事のとり方を工夫すること、運動の種類や強度を訂正することにかもしれません。
また、うまく行かなかったことについて、なぜそうなってしまったかについて考えてみてください。

自己批判するよりも、何が自分にとって役に立って、役に立たないかを、まずはキチンと把握してみましょう。