問題解決法
何か問題が起こった時、その問題を上手に解決することができる人とうまく解決できない人がいます。この違いはどこから生まれてくるのでしょうか?大勢の心理学者が調査したところ、問題を上手に解決できる人には特徴的な考え方があるという調査結果に至りました。
問題解決に役立つ考え方とは?
- 原因を1つに決め付けず、様々な要因を見つけてみよう。
- 問題を悩むのではなく、何らかの解決を試みる状況ととらえてみよう。
- できることから手をつけよう。「実験」としてチャレンジしてみよう。
- どんな事を自分に言うと良いだろうか?
- 生きていれば何らかの問題は生じるものだ、問題があること自体を受け入れてみよう。
- 大きな問題は小分けにしてみよう。小さな問題に分解して、突破口を見つけよう。
- 「解決できるか」ではなく、「対処できそうな事」「できないこと」を見極めよう。
などですです。問題への対処やその解決が苦手だと感じている人は、まずこの考え方を自分のものにしていく必要があります。
問題解決スキル向上への取り組み
問題解決のためのスキルは練習することで誰でも向上させることができます。そののために考案された方法が問題解決法です。
問題解決法の手順
- 問題を細分化(細分化後、レベル付をし、簡単なものから扱っていく)
- 解決・改善のイメージ設定
- 2を目指すために何ができるか課題・手段を検討
- 実行計画を立てる(準備、根回しなど)
- 実行し、うまくいけば終了。うまくいかなければ4にもどる
- 4、5を繰り返す
- どうしてもうまくいかなければ、2へ戻る
- それでもうまくいかなければ、もう一度1から再出発
- 解決するまで繰り返す
3を検討する場合は「ブレインストーミング」を用いると良いでしょう。
ブレインストーミングは「質より量」を重視する発想法です。うまくいくアイデアだけでなく、とにかく思いついたものは全て書き出し外在化し、後から出てきた大量のアイデアを評価し採用します。この場合評価の基準は有効性と実行の可能性を用いると良いでしょう。
問題解決法を使いこなすためには問題を上手に解決できる人の特徴的な考え方をもとに、問題を細分化し扱いやすい物から扱うことや一度立てた計画や対策がうまくいかない場合でも何度も見直し解決するまで改善を繰り返していくことが大切です。状況/環境・認知・行動・気分/感情・身体的問題・未来への認識・過去の認識などの視点で問題を分解し、そこからさらに細かく分解していくことをお勧めします。
どんな問題でも小さな問題に分化し1つずつクリアしていくことで、対処困難だった問題が対処可能な問題へと変化し全体が解決していきます。
「問題を上手に解決できる人の特徴的な考え方」を何度もなん度も繰り返し思いだしながら問題解決法の練習に取り組んでください。次第にスキルアップし、問題解決までのスピードもアップしていくでしょう。