新近性効果
一般的に人は古い情報よりも新しい情報に基づいて判断することが多いものです。最新の出来事の方が一般的な出来事や繰り返し起こる出来事よりも重要で、最も当たり前な出来事だと感じやすいからです。このことを親近性効果とよんでいます。
新近性を重視するあまり妥当な発生確率を意識できずネガティブな状態に陥ってしまう人も少なくありません。そういう傾向が強い人は、その出来事の妥当な発生確率について様々な角度から検討する癖をつけることが役に立ちます。
練習方法
- 「新近性効果を検討する」を利用して、最近起きたネガティブな出来事や経験をリスト化しましょう。
- 1の出来事や経験に反する過去の出来事をできるだけ沢山書き出しましょう。
- 可能なら、現在予測している出来事の実際の発生率などの情報を調べてみましょう(インターネット、ニュースなど)
どんなに考えてもネガティブな出来事や思考ばかりが浮かんで、それと関連してネガティブな出来事や思考を思い出してしまうという人もいるでしょう。(大学受験に失敗した → 部活でレギュラーになれなかった)こうした場合、過去の経験について履歴書などを作りながら1つ1つの記憶を丁寧に思い出してみましょう。