効果的に「話す」ために演出しよう

同じ話をしても意見を尊重されやすい人もいれば軽んじられてしまう人もいます。親近感を持たれやすい人もいれば近づきにくい人もいます。なぜそんな差があるのでしょうか?地位や立場、過去の実績など今の自分では変えられない要因も関係していますが、それとは違う要因も存在しています。基礎編の最初にご説明したノンバーバルです。ノンバーバルとは言葉以外のコミュニケーションの要素の事です。この中には地位や立場、過去の実績といった要素(自分ではコントロールできない)も含まれますが、自分の意思でコントロールして、より良い関係づくりのために演出できる要素もたくさん存在します。

ノンバーバルの要素

一般の人では役者さんほど多くの要素に働きかけることはできませんが、これを理解し練習することで相手に与える印象に働きかけ、人間関係をより良好なものへと変化させることが可能です。

  1. パラ・ランゲージ
    話し方
  2. ボディー・ランゲージ
    表情、ジェスチャー、姿勢など
  3. パーソナル・スペース
    距離や話す時の立ち位置、体の角度など
  4. セルフ・プレゼンテーション
    立場、経歴、身なりなど

これらの要素の中には自分の意思で選択したり、練習することで身につけたり変化させることができるものが数多く存在します。役者さんはノンバーバルのプロフェッショナルなので、様々な要素に驚くほど上手に働きかけて、観客(視聴者)に全く別の人物であるような印象を送ることができます。

舞台と役者

ノンバーバルへの働きかけの例

自分の意見がいつも軽んじられてしまう

  • 普段から選択する言葉を信頼されやすい人の使っている言葉に置き換えてみる
    人を褒めるときに普段の自分が「すっげー」という言葉を使っていて、信頼されやすい人「素晴らしいですね」と褒めているのであれば、そういった言葉を使うようにしてみます。
  • 声の大きさや口調を変えてみる
    信頼されやすい人がどんな口調(テンポ、抑揚、音量、トーン、タイミング、相槌など)で話しをしているのかを真似てみましょう。
  • 話すときの表情を真似てみる
    信頼されやすい人がどんな表情で話しをしているかを真似てみましょう。自分がどんな表情で話しをしているかを知っていますか?わからなければ話している姿を録画したり、鏡を見て研究してみましょう。
  • 話すときの姿勢を変えてみる
    信頼されやすい人がどんな姿勢をしているのかを観察して真似てみましょう。背筋はまっすぐ伸びていませんか?立っているときの足幅は少し広めだったりしませんか?
  • 話すときの距離や立ち位置を変えてみる
    信頼されやすい人は普段人とどんな距離で話しているかを観察してみましょう。その人と比べて人と話すときに遠い距離で話していませんか?
  • 仕草を変えてみる
    信頼されやすい人はどんな仕草が多いですか?観察して真似てみましょう。自分の意見を伝える時に大きな動作をしたりしていませんか?
  • 持ち物や服装を変えてみる
    信頼されやすい人はどんな服を着てどんなものを持っていますか?同じような服を着て、同じようなものを持ってみましょう。

同じセリフでも声のトーンや口調、間の取り方で全く違った印象を受けるものです。内容は同じでも演出が違うと結果が変わります。

自分がなりたい要素を持っている人を良く観察し、どんなノンバーバルを使っているのかを見つけて取り入れていきましょう。これまでとは周囲の扱いや関係性が変わっていくはずです。もちろんこの演出は「聞く」時にも重要な役割を果たしています。コミュニケーションの内容も大切ですが演出についても研究してくださいね。