ワーク32の準備

アドバイスする女性

ここまでに「セルフモニタリング」と「マインドフルネス」についてのワークを行ってきました。どちらのスキルも1度や2度行ってみるだけでは身につくものではありませんが、根気よく毎日継続していくことで、ストレス体験に巻き込まれることなく、客観的に受け止めるとができるようになっていきます。

ステップ6では「コーピング」のスキルを高めるワークをご紹介していきます。
コーピングでは認知療法の基本モデルに従ってストレス体験をとらえ(全体のモニタリング)た上で、そららの要素認知、行動、感情、身体、その後の対処などストレス体験を構成している要素に対して自分を助けるための方法を見つけ出します。

そして、見つけ出したコーピングを身につけていくことで、ストレス体験とうまく付き合っていけることを目指します。

※全体のモニタリングでは「その後の対処」が構成要素として記載してありませんが、ここからは「その後の対処」についてもストレス体験の構成要素としてとらえていきます。

自分を助けるステップ6

「セルフモニタリング」と「マインドフルネス」は「ストレス体験のモニタリング」に必要なスキルですから、それを身につけた上で、ここからは「ストレス体験のコーピング」のスキルを習得していくことになります。
ストレス体験をモニタリングした時、その体験をマインドフルネスに受け止めても、「まだ、苦しい」「何かの助けが必要だ」と感じる場合は、「ストレス体験へのコーピング」を行って自分を助けていくのです。

ストレス体験を構成している要素に対して自分を助けるための方法のレパートリーをコーピングレパートリーといいます。
各要素に対してささいな変化しかもたらさないものも含めて、より多くのコーピングレパートリーを獲得することが、ストレスへの対処能力、ストレス耐性を高めていくことになるのです。

ストレス体験へのコーピングを行う経験を通して、より多くのコーピングレパートリーを身につけていきましょう。
(コーピングレパートリーは質より量だといわれています)


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